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雑誌目次

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩66巻1号

2014年01月発行

雑誌目次

特集 日常生活の脳科学

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ページ範囲:P.5 - P.5

特集の意図

 「脳の時代」と謳われた21世紀に入り早10年余,脳の理解はどれくらい進んだのだろうか。今回お届けする6編の総説からは,脳ひいては人間を理解するためのアプローチに変化が生じていることを予感させる。脳だけを取り出して観察するこれまでの方法から,外部環境や全身との関わりといったある文脈の中における脳の動きを理解しようという試みへ。脳の本分は日々の暮らしの中にある,かもしれない。

瞬きから探る脳内情報処理機構

著者: 中野珠実

ページ範囲:P.7 - P.14

人間はおよそ3秒に1回ほど自発的に瞬きをしているが,頻回に瞬きをする理由は明らかではない。筆者らは,映像や会話の切れ目で,人々の瞬きが同期して生じることを発見した。さらに,瞬きに伴う脳活動の変化を機能的磁気共鳴画像法により調べた結果,視覚的注意の神経ネットワークの活動が低下する一方,デフォルトモード・ネットワークの活動が一過性に上昇を示した。これらの結果から,自発的な瞬きは,括抗する神経ネットワークの状態を一過性に変動させることで,注意を内的に解除し,情報の分節化をしていることが示唆される。

睡眠と情動―情動調節における睡眠の役割

著者: 元村祐貴 ,   三島和夫

ページ範囲:P.15 - P.23

現代社会では,増え続ける長時間労働やシフトワーク,さまざまな社会心理的ストレスなどの生活状況のめまぐるしい変化によって睡眠不足や不眠などの睡眠問題が増加しており,多くの現代人がこの問題に悩まされている。睡眠問題は情動機能の障害と強い関連性を持つことを示唆する数多くの報告がある。睡眠不足は眠気や精神運動機能の低下だけではなく,不安や混乱などの情動的不安定性を増加させる。また,慢性不眠症は気分障害,不安障害の発症脆弱性を高める。最近の研究によって,不適切な睡眠習慣による情動調節の障害メカニズムが,部分的にではあるが解明されつつある。例えば,日常的に体験するレベルの睡眠不足の蓄積により腹側前帯状皮質による扁桃体活動の調節異常が生じ,ネガティブな情動刺激に対する扁桃体の過剰反応が生じることが明らかになった。このような睡眠障害に起因する情動反応の亢進は,睡眠不足時にみられる情動的不安定性とその神経基盤を一部共有している可能性がある。本稿では,睡眠と情動調節の機能的連関に関する近年の研究について概説する。

嚙むことと認知機能

著者: 平野好幸 ,   小野塚實

ページ範囲:P.25 - P.32

嚙むこと(咀嚼)は,食物を嚙み砕くことで嚥下と消化を助けるだけではなく,ストレスの軽減や眠気防止のためにも行われる。以前より,嚙むことが記憶や集中力の維持に関連していることが示唆されているが,近年,機能的MRIや脳波などの手法を用い,嚙むことと認知機能との関係を調べる研究が盛んに行われている。本稿では,認知機能に及ぼす咀嚼の影響とその神経メカニズムについて概説する。

やめたいけどやめられない―喫煙欲求と自己制御の神経機構

著者: 林拓也

ページ範囲:P.33 - P.39

喫煙欲求や薬物欲求は依存症の病態の本質で,薬物探索行動やその再発に重要な要因と考えられてきた。しかし行動経済学・心理学で欲求の研究が進むと,文脈や時間依存性の変化が大きいことが知られるようになった。脳機能画像法でも欲求関連脳活動の同定が進むにつれ文脈依存性の変動が明らかになった。これら文脈依存性は合理的意思決定論の導入により理論化され,前頭前野の機能的回路形成が自己制御と薬物欲求を担うこともわかってきた。

空腹による脳機能制御

著者: 平野恭敬 ,   齊藤実

ページ範囲:P.41 - P.48

生物は栄養摂取状態と内的な代謝環境を調節させるため,動物におけるホルモン作用などでみられるようにさまざまな生体応答を備えている。本稿では,異なる生物種での絶食応容を概観し,動物においてどのように絶食が脳機能を変化させるかを紹介する。さらに筆者らのショウジョウバエを用いた最近の発見により,絶食時には記憶機能も変化することが明らかになったので,併せて紹介する。われわれがどのように自己を制御しているのか,その包括的理解の一助になることを期待する。

「優越の錯覚」の脳内メカニズム

著者: 山田真希子

ページ範囲:P.49 - P.55

われわれの多くが,自分は平均より優れていると思い込んでいる。これは「優越の錯覚」と呼ばれる認知バイアスであり,哲学,心理学,人類学,医学などさまざまな分野で注目されていた人間の本質の1つである。この錯覚は,自分の可能性を信じ未来への希望や目標に向かわせる原動力となる一方,うつ病患者ではネガティブな自己認知を持つというように,こころの健康に重要な働きがある。優越の錯覚の存在は古くから知られていたが,その脳内メカニズムは長らく不明であった。そこで筆者らは,安静時fMRIとPETを使って,この錯覚を生成する自発的な脳活動および線条体のドパミン神経伝達を検討した。その結果,線条体ドパミン伝達の状態は,前部帯状回と線条体の機能的結合を介して優越の錯覚に影響を及ぼすこと,ドパミントランスポーターの遮断はシナプス間隙のドパミン濃度の増大を引き起こし,優越の錯覚を増大させることが明らかになった。これらの知見は,優越の錯覚の生物学的解明に役立つとともに,うつ症状に対する特定の神経伝達物質や神経回路を標的とした新たな治療法の開発にもつながるであろう。

原著

新規抗てんかん薬へのパラダイムシフトにおけるラモトリギンの有効性と役割―一施設多数例の検討からみえる治療戦略

著者: 山本貴道 ,   山添知宏 ,   藤本礼尚 ,   小林理恵子 ,   横田卓也 ,   岡西徹 ,   内山剛 ,   大橋寿彦 ,   田中篤太郎 ,   榎日出夫

ページ範囲:P.59 - P.69

てんかん治療におけるラモトリギン(LTG)の有効性を後方視的に検討した。LTGによる治療を受けた16歳以上のてんかん患者において,53.6%で発作消失,17.1%で50%以上の発作頻度減少を認めた。LTGの早期投与で特に良好な成績が得られ,また投与開始から5週以内に発作消失を獲得した症例が最も多かった。服薬継続率は77.2%と高かったが,薬疹による脱落は15例で,全281例の中では5.3%であった。LTG早期投与による良好な発作コントロールと高い服薬アドヒアランスが示された。

神経画像アトラス

脳内錐体路に異常を認めた亜急性脊髄連合変性症の1例

著者: 江郷茉衣 ,   武田貴裕 ,   伊藤英一 ,   清水優子 ,   内山真一郎

ページ範囲:P.70 - P.71

〈症 例〉56歳,男性

 主 訴 手足の麻痺

ポートレイト

アンリ・エー―神経学と精神医学

著者: 大東祥孝

ページ範囲:P.73 - P.78

はじめに

 アンリ・エー(Henri Ey;1900-1977)は,20世紀フランスにおける偉大な精神科医の1人である(Fig.1)。極めて該博で,秀逸な業績を数多く残したが,生涯,大学の教授職につかず,在野の学者として,かつ,すぐれた臨床家として,また精神医学界における情熱的な論客として活躍し続けた。器質・力動論や意識論を中心とする彼の精神医学論は,今日も,確実に,われわれに大きな影響を及ぼし続けている。彼自身は必ずしも神経学を専門とはしていなかったが,結果的には,精神医学と神経学を架橋しうる学説を提起したと言ってよい。これを象徴するのが彼の提起した「器質・力動論」であると考えられる。この学説は,神経科医であったヒューリングス・ジャクソン(John Hughlings Jackson;1835-1911)の考えを精神医学に導入することを契機として打ち立てられたものである。

 私が,サンタンヌ病院の図書館へ入ってこられるアンリ・エー先生をおみかけしたのは1977年の春頃だったように記憶する。既に引退されていて,主な生活の場は故郷であるスペイン国境の南仏においていらしたはずであるが,時折,パリへ出てこられていたようである。私は,1976~1977年の間,仏政府給費留学生としてサルペトリエール病院に滞在し,フランソワ・レルミット(François Lhermitte;1921-1998)教授の下で神経心理学の勉強をしていたが,同時に,サンタンヌ病院におられたアンリ・エカン(Henri Hécaen;1912-1983)教授のセミナーにもほとんど欠かさずに参加していて,本来が精神科医である私の関心を満たしてくれるサンタンヌ病院の図書館は,かけがえのない勉強の場でもあった。渡仏前に,恩師・大橋博司教授のもとで,アンリ・エーの『ジャクソンと精神医学(Des Idées de Jackson à un Modèle Organo-dynamique en Psychiatrie)』(1975年)の翻訳に携わっていたこともあって,エーの学説には深い関心を抱いていた。幸いなことに,私が渡仏する5年前,京都大学の秀逸な先輩であった新井 清先生が渡仏され,1973年の5~6月にかけて,周到な準備をされたうえで,アンリ・エーとの対話を実現しておられ,『精神医学』誌1)に投稿されていた1)ので,エーの近況は十分といってよいほどに,私の脳裏に刻まれていた。アンリ・エー先生は,サンタンヌの図書館に,にこやかに,とびはねるように入ってこられ,ご自分の研究室に直行されていた。それから半年後だったか,私の留学も終わりに近づきつつあった1977年の11月初旬,私は先生の訃報に接することになったのである。

 このささやかなポートレイトでは,とりわけ神経学と精神医学に関連した側面に主たる光をあてて,彼の考えをたどってみたいと思う。私は,近著『精神医学再考』(2011)の中で,根本的にはアンリ・エーの視座に立って論考を進めたが,そこでの最も大きな論点の1つが,やはり神経学と精神医学との関連についてであった。

学会印象記

第21回世界神経学会議(2013年9月21~26日,ウィーン)

著者: 松本理器 ,   髙橋良輔 ,   水澤英洋

ページ範囲:P.80 - P.83

 初秋のウィーンにて第21回世界神経学会議(World Congress of Neurology:WCN 2013)が9月21~26日に開催された。欧州神経学会議(Europeau Federation of Neurological Societies:EFNS congress)と同時開催であったが,欧州のみならず世界135カ国から,6,300名を超える神経内科医が集まった。会場のメッセウィーン国際会議場はウィーンの中心部からも近く十分な広さがあり,最先端のIT設備を有していた。Plenaryとして,ウィーン出身のノーベル生理学・医学賞を受賞したEric Kandel先生の基調講演をはじめ,Angela Vincent先生の自己免疫介在性中枢神経疾患に関する話題などup-to-dateの招待講演が,数千人は収容できる大ホールでなされた。また,脳卒中,運動異常症,多発性硬化症,てんかん,認知症など日ごとに特集を組んだシンポジウムや多数の教育プログラムが用意され,学術的に実りのある学会であった。ソーシャル・プログラムについても,楽友協会を貸し切っての神経内科医指揮による音楽会,Hachinski理事長作曲のワルツの演奏と充実しており,オーストリア神経学会主催ならではの催しであった。

 特に日本神経学会にとっては,2017年開催予定の第23回世界神経学会議(WCN 2017)の京都への招致が決まり,忘れられない歴史的な学会となった。日本神経学会は1981年に第12回世界神経学会議を京都で開催しており,2回目の招致には大変な困難が予想されたが,水澤英洋代表理事の強力なリーダーシップのもと,国際対応委員会を中心に日本神経学会が1つになって招致活動を進めた結果,今回の招致決定に至った。これまでのWCNの歴史上,2回開催された都市はロンドン(1935年,2001年),ウィーン(1965年,2013年)の2都市のみであり,京都での2017年の大会は,学会史上最も短い間隔での2回目開催となり,欧州外では初めての快挙となった。

追悼

酒田英夫博士 フリーアクセス

著者: 泰羅雅登

ページ範囲:P.85 - P.87

 日本大学医学部第一生理学教室教授を長年にわたりお務めになられた酒田英夫先生が2013年10月4日に永眠されました(享年78歳)。

 酒田先生は東京大学医学部をご卒業後,東京大学脳研究施設の時実利彦先生のもと海馬機能の研究で学位を取得され,1964年に大阪市立大学医学部第一生理学教室(当時:浅沼 広教授)助手に就かれました。1972年に,同年に開所された東京都神経科学総合研究所に移られてご研究を続けられ,1987年に日本大学医学部第一生理学教室に教授として赴任され,2000年まで同職をお務めになられました。また,ご退職ののちは,日本大学教授(非常勤)を経て,2001年から2009年まで東京聖栄大学の教授を務めておられます。

連載 神経学を作った100冊(85)

ウィルソン『神経学』(1940)

著者: 作田学

ページ範囲:P.88 - P.89

 ウィルソン(Samuel Alexander Kinnier Wilson;1878-1937)は,1878年12月6日に米国,ニュージャージー州のシダーヴィルに生まれた。父は英国人の古代アッシリア研究者で,ウィルソンが生まれてわずか1年後に死去し,そのため家族は英国のエジンバラへ移住することになった。

 1902年にウィルソンはエジンバラ大学をMBの学位を得て卒業し,1年後には生理学のBScを得た。その後,パリに行きマリー(Pierre Marie;1853-1940)とバビンスキー(Joseph Babinski;1857-1932)に師事した。1905年にロンドンに移り,クイーンスクエア(The National Hospital for Diseases of the Nervous System including Paralysis and Epilepsy:略称 Queen Square)に医局員兼病理学者として勤務した。彼はのちにKing's College Hospitalの神経学教授に任命された1)[クイーンスクエアは,1948年にMaida Vale Hospital for Nervous Diseasesと合併し,現在のthe National Hospital for Neurology and Neurosurgery(NHNN)になった]。

お知らせ

平野朝雄教授神経病理セミナー―神経内科医のために フリーアクセス

ページ範囲:P.14 - P.14

会 期 2014年5月30日(金)~5月31日(土)

会 場 山西福祉記念会館(〒530-0026 大阪府大阪市北区神山町11-12)

書評

「《神経心理学コレクション》音楽の神経心理学」―緑川 晶●著 山鳥 重,河村 満,池田 学●シリーズ編集 フリーアクセス

著者: 岩田誠

ページ範囲:P.57 - P.57

 以前から,いつかはこのタイトルで書かれるであろうことを期待していた著者の書物ということで,大きな期待を持って読み始めた途端,著者の語り口に引き込まれてしまった。私自身,音楽を愛する者の一人として常日ごろ思っていること,すなわち音楽とは多数の人々が同時に交流するコミュニケーションの最良の方法であるということを,この本の著者は,「はじめに」と題された冒頭の章で,実に鮮やかに示してくれたからである。これを読んだ私は,とっさに橘曙覧の歌「たのしみは そぞろ読みゆく書の中に われとひとしきひとをみしとき」を思い出した。

「基礎から学ぶ楽しい学会発表・論文執筆」―中村好一●著 フリーアクセス

著者: 川村孝

ページ範囲:P.72 - P.72

 前著に続いて楽しい本である。本文を補足する記述はすべて脚注もしくはコラムの形になっている。この付随的な記事がないページはほとんどなく,多いところではページの半分を超える。その分,本文は本筋のみで構成され,見出しの適切さもあって論旨は大変明快である。このような構成をとっているため,著者は安心して脱線ができるのである(著者の中村氏は名だたる鉄道マニアなので「脱線」という言葉は嫌うだろうが)。

 楽しい本だが,内容は大まじめである。アカデミアの世界で求められる考え方のイロハから説き起こし,CONSORTやSTROBEなど国際的な指針,倫理問題や著作権にも言及している。さらにエディター経験を生かし,図表やスライドの作り方から一文の長さに至るまで,ほぼ余すところなく記載されている。学会発表や論文執筆の初学者は,本書を(もちろん脚注でなく本文を)丁寧に読み込んで実践すれば,かなりの水準に達することが期待できる。すでにある程度の経験を持っている方々には,弱点補強のよい指南書となろう。

「《精神科臨床エキスパート》不安障害診療のすべて」―塩入俊樹,松永寿人●編 野村総一郎,中村 純,青木省三,朝田 隆,水野雅文●シリーズ編集 フリーアクセス

著者: 上島国利

ページ範囲:P.84 - P.84

 1980年に発表されたDSM-Ⅲでは,neuroticという用語は残ったが,“神経症”という概念はなくなった。DSM-ⅢをまとめたSpitzerによれば理論が先行する精神分析の思想を避け,記述的な言葉だけで表現したためという。一方当時から,神経症の発症には脳内の神経化学的変化が関与するとする生物学的な考え方が台頭し,神経症という概念から離れて個々の症状をとらえて分類したほうがその治療も適切に行えるという方向へ向かった。

 神経症圏の疾患は,「不安障害」「身体表現性障害」「解離性障害」にそれぞれ分類されたのである。その後約30年が経過したが,この間の変遷を1967年に医学書院から出版された単行本『神経症』(井村恒郎,他)と本書,すなわち『不安障害診療のすべて』を比較することにより,この領域の学問の進歩と現代の到達点,課題を明らかにすることができる。

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次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.69 - P.69

投稿規定 フリーアクセス

ページ範囲:P.90 - P.91

あとがき フリーアクセス

著者: 河村満

ページ範囲:P.92 - P.92

 明けましておめでとうございます。

 ちょうど100年前,ノーベル医学生理学賞は,バラニーの前庭系研究に対して贈られました。デールによってアセチルコリンが発見されたのも1914年です。デジュリヌの名著『神経症候学』が出版されたのもこの年です。DNAの二重らせん構造の発見でワトソンらがノーベル医学生理学賞を受賞したのが1962年ですので,それより半世紀前に読み書き中枢を明示したデジュリヌの功績はノーベル賞級の仕事であることは間違いありません。デジュリヌの教科書には,彼の代表的業績の1つである,失読失書症例(1881年),純粋失読症例(1882年)が掲載されています。たった2症例の症候学的検討から,現在でも信じられている「読み書き機能-大脳部位」連関が明示されているのは,まったくもって驚きです。

基本情報

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1344-8129

印刷版ISSN 1881-6096

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