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増大特集 神経症候学は神経学の“魂”である
文献概要
シャルコーは1850年当時まだ混沌の中にあった神経疾患患者を分類し,診断していった。その方法論は患者の家族歴・病歴を聴取し綿密な観察を行い,死後は解剖で病変を確認するというものだった。2つの疾患を比較し,光をあてる。十分に症状が現れている基本型を学んだ後,症状が1つだけ単独で生じているような不全型をも認識できなければならないとした。その過程で彼は多くの新しい神経症候学を明らかにしたのだった。
参考文献
1) Guillain G: J.-M. Charcot. 1825-1893: Sa Vie-Son Oeuvre. Masson, Paris, 1955
éd. Félix Alcan(内表紙ではLouis Battaille), Paris, 1892
3) Charcot JM: Leçons sur les Maladies du Système Nerveux Faites a la Salpêtriére. 2nd vol. Adrien Delahaye, Paris, 1877
4) Charcot JM: Lçons sur les Maladies du Système Nerveux Faites a la Salpêtriére. Adrien Delahaye, Paris, 1872-1873
5) Laplane D: シャルコーの症候学. ジャン-マルタン・シャルコー没後百年記念会(編): シャルコーの世紀——臨床神経学の父ジャン-マルタン・シャルコー没後100年. メディカルビュー社, 東京, 1994
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