文献詳細
書評
「Minds診療ガイドライン作成の手引き 2014」—福井次矢,山口直人●監修 森實敏夫,吉田雅博,小島原典子●編 フリーアクセス
著者: 長谷川友紀1
所属機関: 1東邦大学・社会医学
ページ範囲:P.30 - P.30
文献概要
EBM手法に基づく診療ガイドラインは,医療の標準化を図るための有力な手法である。日本では2000年頃より普及し始め,当初は厚生労働省の科学研究費などにより作成が支援され,最近では学会などの自主的な努力により,年間20〜30本が作成され,公開されている。累計では300本を超え,日常遭遇する主要な疾患については,ほぼ整備されていると考えてよい。また,学会では評議員など,将来の活動の主体となるであろう多くの若手メンバーがガイドラインの作成にかかわるようになった。作成の主体となる学会も,作成メンバーの教育研修を継続して行うほか,COI(利益相反)の管理など,社会の要請にいかに応えながら作成を進めるかが課題になっている。
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