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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩67巻1号

2015年01月発行

総説

血液学からみた抗凝固・血栓療法

著者: 朝倉英策1

所属機関: 1金沢大学附属病院高密度無菌治療部

ページ範囲:P.83 - P.91

文献概要

血小板や凝固因子といった止血因子は,止血という生理的な役割を果たす一方で,血栓症発症の観点からも重要な役割を演じている。血栓症を予防する抗血栓療法には,抗血小板療法と抗凝固療法がある。前者は血小板活性化が主病態である動脈血栓症に対して有効であり,後者は凝固活性化が主病態である静脈血栓症に対して有効である。抗血栓療法の適切な施行のためには凝血学的モニタリングの果たす役割が大きい。

参考文献

1) 朝倉英策: 止血の生理と血栓の病態. 朝倉英策(編): 臨床に直結する血栓止血学. 中外医学社, 東京, 2013, pp2-11
2) 森下英理子: 先天性アンチトロンビン・プロテインC・プロテインS欠損症. 朝倉英策(編): 臨床に直結する血栓止血学. 中外医学社, 東京, 2013, pp268-274
3) 山田典一: 深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症. 朝倉英策(編): 臨床に直結する血栓止血学. 中外医学社, 東京, 2013, pp287-292
4) 山崎昌子: 抗血小板療法. 朝倉英策(編): 臨床に直結する血栓止血学. 中外医学社, 東京, 2013, pp312-316
5) 小嶋哲人: ワルファリン. 朝倉英策(編): 臨床に直結する血栓止血学. 中外医学社, 東京, 2013, pp317-320
6) 朝倉英策: 新規経口抗凝固薬. 朝倉英策(編): 臨床に直結する血栓止血学. 中外医学社, 東京, 2013, pp321-329
7) 浦野哲盟: 線溶療法. 朝倉英策(編): 臨床に直結する血栓止血学. 中外医学社, 東京, 2013, pp337-341

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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