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総説
文献概要
血小板や凝固因子といった止血因子は,止血という生理的な役割を果たす一方で,血栓症発症の観点からも重要な役割を演じている。血栓症を予防する抗血栓療法には,抗血小板療法と抗凝固療法がある。前者は血小板活性化が主病態である動脈血栓症に対して有効であり,後者は凝固活性化が主病態である静脈血栓症に対して有効である。抗血栓療法の適切な施行のためには凝血学的モニタリングの果たす役割が大きい。
参考文献
1) 朝倉英策: 止血の生理と血栓の病態. 朝倉英策(編): 臨床に直結する血栓止血学. 中外医学社, 東京, 2013, pp2-11
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