文献詳細
神経画像アトラス
シャルコー動脈が出血源と同定できた特発性被殻出血の1例
著者: 坂倉和樹13 池田剛1 椎貝真成2 中居康展1 渡辺憲幸1 上村和也1 山本哲哉3 松村明3
所属機関: 1筑波メディカルセンター病院脳神経外科 2筑波メディカルセンター病院放射線科 3筑波大学医学医療系脳神経外科
ページ範囲:P.957 - P.958
文献概要
〈症 例〉 62歳男性。意識障害,左片麻痺を発症して来院した。来院時,グラスゴー昏睡尺度(Glasgow Coma Scale:GCS)E1V1M4で左片麻痺は重度であった。頭部CT(computed tomography)で右被殻出血を認め,血管病変を除外する目的でCTA(CT angiography)を施行したところ,CAからの造影剤漏出を認めた(Fig.)。緊急で開頭血腫除去術を施行。術中にCAと考えられる血管からの活動性出血を認めたため,凝固焼灼した。術後は全身管理,リハビリテーションを行い,転院となった。
参考文献
掲載誌情報