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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩68巻8号

2016年08月発行

学会印象記

2016 AAN Annual Meeting—The 68th American Academy of Neurology® Annual Meeting(2016年4月15〜21日,バンクーバー)

著者: 宮﨑雄生1

所属機関: 1国立病院機構北海道医療センター神経内科,臨床研究部

ページ範囲:P.976 - P.977

文献概要

 2016年4月15〜21日にカナダのバンクーバーで開催されたThe 68th American Academy of Neurology® Annual Meetingに参加しました。本学会は臨床神経学に関する世界最大級の学会で,毎年世界各国から多くの神経内科医,神経研究者が参加しています。会場はバンクーバー港に面したバンクーバーコンベンションセンター(写真1)で,ダウンタウンにある多くのホテルから徒歩圏内にある便利なところでした。4月のバンクーバーは朝晩は上着が必要であるものの,最高気温は20℃程度と非常に快適で,街路樹には新緑と花があふれていました。寒い冬に閉ざされていたカナダも,これからすばらしい季節を迎える時期で,学会期間中に市街地では大きなマラソン大会が開催されていました。

 本学会の特徴として各分野の専門家による教育セミナーが非常に充実しており,米国の神経内科臨床教育に関する熱心さをいつも感じます。昨年まではこれら教育セミナーに出席するには学会参加料とは別に参加料の支払を要求されていたため,これまでは出資者である上司の顔色をうかがいながら最低限のセミナーに登録していました。しかし,今年から一律の学会参加料ですべてのセッションに出席可能となり(その分参加料が値上がりしていますが……),今回は多くの教育セミナーに出席でき,とても充実した時間を過ごしました。私は自分の専門分野である多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)のセッションを中心に参加しましたが,朝は午前6時30分開始,夜は最も遅い日で午後9時30分までセッションが予定されていました。すべてに参加すると非常に長い1日となり,欧米人の体力と勤勉性にはいつも感心させられます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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