文献詳細
--------------------
文献概要
一目みれば,写真に写る症例1)が翼状肩甲だということはおわかりになると思います。では,この症例の翼状肩甲が何に起因するものかわかりますか。
翼状肩甲とは,肩甲骨の内側縁,下角が後方へ突出する徴候で,特に腕を前方に挙上するときに顕著になります。原因は,前鋸筋を中心とした肩甲骨の運動に関与する筋群の筋力低下で,これは主として前鋸筋-長胸神経-第Ⅶ頸神経根,僧帽筋-第Ⅺ脳神経の麻痺によって起こります。
翼状肩甲とは,肩甲骨の内側縁,下角が後方へ突出する徴候で,特に腕を前方に挙上するときに顕著になります。原因は,前鋸筋を中心とした肩甲骨の運動に関与する筋群の筋力低下で,これは主として前鋸筋-長胸神経-第Ⅶ頸神経根,僧帽筋-第Ⅺ脳神経の麻痺によって起こります。
参考文献
1)Rudler F, Rondot A: 《Scapulæ alatæ》 physiologiques. Nouv Iconogr Salpêtrière 18: 667-674, 1905
掲載誌情報