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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩69巻12号

2017年12月発行

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著者: 河村満1 岡本保2 菊池雷太3

所属機関: 1奥沢病院 2富坂診療所 3汐田総合病院神経内科

ページ範囲:P.1452 - P.1453

文献概要

 一目みれば,写真に写る症例1)が翼状肩甲だということはおわかりになると思います。では,この症例の翼状肩甲が何に起因するものかわかりますか。

 翼状肩甲とは,肩甲骨の内側縁,下角が後方へ突出する徴候で,特に腕を前方に挙上するときに顕著になります。原因は,前鋸筋を中心とした肩甲骨の運動に関与する筋群の筋力低下で,これは主として前鋸筋-長胸神経-第Ⅶ頸神経根,僧帽筋-第Ⅺ脳神経の麻痺によって起こります。

参考文献

1)Rudler F, Rondot A: 《Scapulæ alatæ》 physiologiques. Nouv Iconogr Salpêtrière 18: 667-674, 1905

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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