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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩69巻5号

2017年05月発行

ポートレイト

井形昭弘—日本の医療と社会を変えた人

著者: 納光弘12

所属機関: 1公益財団法人慈愛会 2元鹿児島大学第三内科

ページ範囲:P.577 - P.581

文献概要

はじめに

 井形昭弘(いがた・あきひろ;1928-2016,写真1)先生は,医学の世界で国際的に活躍されたのみならず,わが国の医療改革に尽力し,鹿児島大学ならびに名古屋学芸大学学長として大学改革の旗手としても活躍,さらに,SMONや水俣病などの社会的問題にも献身的に取り組み,日本の医療と社会を変えた方です。一方,井形先生を知る方々が異口同音に語る井形先生のすばらしさはそのお人柄です。出会った人すべてを魅了するそのお人柄の原点はどこにあるのでしょうか。その問いを解く鍵は次節で述べる先生のお父様・厚臣様のお人柄にあると思えてなりません。井形先生が創設した鹿児島大学第三内科で井形先生から直接指導を受け,その後今日まで先生を人生の師として仰いできた者として,このたびの先生の御急逝を機に先生の足跡をたどってみたいと思います。

参考文献

1)Igata A, Toyokura Y: Subakute mylo-optiko-neurophie. Munch Med Wochenschr 113: 1062-1066, 1971
2)井形昭弘: 水俣病の医学. 日本医事新報3352: 11, 1988
3)納 光弘: HAM—その発見から今日まで—. 神経内科75: 356-360, 2011
4)井形昭弘: 尊厳死. 脳神経58: 639-643, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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