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特集 「左脳と右脳」の現在
文献概要
はじめに—スペリーはなぜ「分離脳」に着目したのか
酒井 今月号の特集テーマは「『左脳と右脳』の現在」です。この鼎談では,実際に分離脳,つまり脳梁離断の患者を診てこられた渡辺英寿先生と河村 満先生にお話をうかがいながら,脳の左右差について考えてみたいと思います。まずはお二方に自己紹介を兼ねて,分離脳に関わるお仕事について一言いただきたいと思います。
渡辺 私はてんかん外科が専門で,てんかんの患者さんの手術をしてきました。分離脳に関連したところでは,脳梁離断術と言って,脳梁の線維を切ることで発作を抑えるという手術を行っています。
酒井 今月号の特集テーマは「『左脳と右脳』の現在」です。この鼎談では,実際に分離脳,つまり脳梁離断の患者を診てこられた渡辺英寿先生と河村 満先生にお話をうかがいながら,脳の左右差について考えてみたいと思います。まずはお二方に自己紹介を兼ねて,分離脳に関わるお仕事について一言いただきたいと思います。
渡辺 私はてんかん外科が専門で,てんかんの患者さんの手術をしてきました。分離脳に関連したところでは,脳梁離断術と言って,脳梁の線維を切ることで発作を抑えるという手術を行っています。
参考文献
1)Myers RE, Sperry RW: Interhemispheric communication through the corpus callosum: mnemonic carry-over between the hemispheres. AMA Arch Neurol Psychiatry 80: 298-303, 1958
-mediated interhemispheric inhibition. Science 335: 989-993, 2012
3)Vargha-Khadem F, Carr LJ, Isaacs E, Brett E, Adams C, et al: Onset of speech after left hemispherectomy in a nine-year-old boy. Brain 120: 159-182, 1997
4)Yamamoto K, Sakai KL: The Dorsal Rather than Ventral Pathway Better Reflects Individual Syntactic Abilities in Second Language. Front Hum Neurosci 10: 295, 2016
5)Gazzaniga MS, Bogen JE, Sperry RW: Some functional effects of sectioning the cerebral commissures in man. Proc Natl Acad Sci U S A 48: 1765-1769, 1962
掲載誌情報