文献詳細
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書評 「臨床薬理学 第4版」—一般社団法人日本臨床薬理学会【編】 小林真一/長谷川純一/藤村昭夫/渡邉裕司【責任編集】 フリーアクセス
著者: 大内尉義1
所属機関: 1虎の門病院
ページ範囲:P.1380 - P.1380
文献概要
言うまでもなく,薬物療法は医療の基本である。医学生が学ぶ標準カリキュラムである医学教育モデル・コア・カリキュラムにおいては,「生体と薬物」の項に,主に薬物動態,薬力学に関する履修内容が記載されており,また「加齢と老化」の項に,薬物動態の加齢変化,ポリファーマシーの記載がされているが,臨床薬理学の体系的な学習という点ではまだまだ不十分と思われる。厚生労働省による「臨床研修の到達目標」においては薬物療法に関する独立した項目はない。このような状況下で,医療の基本である薬物療法を,医学生,医師(特に研修医),薬学生,薬剤師の方々が深く学ぶために,本書は大いに役立つであろう。さらに,看護学生,看護師など,すべての職種の医療スタッフが薬物療法の基本を学ぶのに有用であることは申すまでもない。
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