特集の意図
2013年4月号増大特集で「Antibody Update」を取り上げた。それから5年が経ち,自己抗体研究はさらに進歩がみられている。本特集では前回の増大特集の内容から新たに加わった知見を盛り込み,それぞれの自己抗体の持つ意義や治療などについて各分野のエキスパートに執筆いただいた。
雑誌目次
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩70巻4号
2018年04月発行
雑誌目次
増大特集 Antibody Update 2018
扉 フリーアクセス
ページ範囲:P.272 - P.273
神経系自己抗体産生のメカニズムとその病的意義
著者: 清水文崇 , 神田隆
ページ範囲:P.275 - P.285
自己免疫性神経疾患では次々と新しい疾患特異的自己抗体が同定され,臨床症状と密接に関わるバイオマーカーとして臨床的に用いられている。これらの自己抗体は血液脳関門を通過して,その標的である神経抗原,非神経抗原に到達し,補体介在性,抗体介在性の標的細胞傷害をきたす。神経系に対する自己抗体産生は中枢性・末梢性自己免疫寛容の破綻,自然免疫の関与が考えられている。自己抗体産生機序の解明は自己免疫性神経疾患の治療に直結する。
グルタミン酸受容体抗体—抗NMDAR抗体を中心に
著者: 田中惠子
ページ範囲:P.287 - P.295
自己免疫性脳炎関連自己抗体は,N-メチル-D-アスパラギン酸受容体(NMDAR)を標的とするものが最も多い。抗体陽性例は特徴的な臨床像を呈する。抗体は病態に密接に関与し,早期の免疫療法が有効である。診断には,NMDARの立体構造を認識する脳脊髄液中の抗体をcell-based assay法で検出することが必要である。発症機序,経過・予後,至適治療法など,今後検討すべき課題が多い。
視神経脊髄炎関連疾患と自己抗体
著者: 中島一郎 , 赤石哲也
ページ範囲:P.297 - P.304
視神経脊髄炎(NMO)は従来,多発性硬化症の亜型として考えられていたが,2004年に特異的な自己抗体NMO-IgGが発見されて以来,独立した疾患概念として確立されてきた。また,2012年には抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白(MOG)抗体が関与する視神経脊髄炎関連疾患が報告され,抗MOG抗体が陽性の症例の中に視神経脊髄炎と類似の症状を呈するものが含まれていることも判明している。
橋本脳症と自己抗体
著者: 米田誠
ページ範囲:P.305 - P.314
橋本脳症は,慢性甲状腺炎(橋本病)に伴う自己免疫を基盤とした精神・神経疾患である。ステロイドを主体とした免疫療法が奏効するが,臨床症候が多彩なため診断は容易でなかった。筆者らは,橋本脳症に特異的な血清の診断マーカーとして,αエノラーゼのN末端領域に対する自己抗体(抗NAE抗体)を開発し,橋本脳症の臨床スペクトラムを明らかにした。橋本脳症患者の約半数がこの抗体を有する。発症年齢は広く,若年層と高齢者に二峰性に分布する。神経症候として最もよくみられるものは意識障害であり,幻覚・せん妄などの精神症状,認知症,不随意運動,てんかん,小脳性運動失調症(小脳失調)がよくみられる。脳波での基礎波の徐波化や脳SPECTでの血流低下が高頻度にみられる反面,頭部MRIの異常は,辺縁系病変と深部白質病変以外は稀である。認知症をきたすものとしては,辺縁系脳炎,白質脳症,クロイツフェルト・ヤコプ病mimicなどがある。脊髄小脳変性症においては,小脳失調型橋本脳症が鑑別診断に挙がる。日常診療の中で,治療可能な橋本脳症を常に念頭に置くことが必要である。
電位依存性カリウムチャネル(VGKC)複合体抗体関連疾患up to date
著者: 渡邊修
ページ範囲:P.315 - P.328
電位依存性カリウムチャネル(VGKC)複合体抗体は,アイザックス症候群,モルヴァン症候群,さらに近時記憶障害とてんかんを主張とする辺縁系脳炎の病態関連抗体である。VGKC複合体の主要抗原はLGI1(leucine-rich glioma inactivated protein 1)とCaspr2(contactin-associated protein 2)である。これらに対する抗体が陰性の場合,VGKC複合体抗体が細胞内ドメインに反応しており,病態には直接関連はない。
傍腫瘍性神経症候群と自己抗体
著者: 河内泉
ページ範囲:P.329 - P.339
傍腫瘍性神経症候群(PNS)は腫瘍の遠隔効果を原因とする神経症候群の総称である。PNSに関連する神経由来抗原と腫瘍抗原を標的とした抗神経抗体が多数同定されている。抗神経抗体は免疫学的機序と治療反応の観点から,神経細胞内抗原に対する抗体と神経細胞表面抗原に対する抗体に大別される。今後も新規抗神経抗体が発見される可能性が高く,PNSの免疫学的機序と治療開発の両面で期待の持てるステージに到達しつつある。
P/Q型カルシウムチャネル抗体とランバート・イートン筋無力症候群
著者: 北之園寛子 , 白石裕一 , 本村政勝
ページ範囲:P.341 - P.355
Lambert-Eaton筋無力症候群(LEMS)は,シナプス前終末からのアセチルコリンの放出障害により,四肢筋力低下,腱反射低下,および,自律神経障害を呈する神経筋接合部・自律神経の自己免疫疾患である。LEMS患者の半数以上が悪性腫瘍,主に小細胞肺癌(SCLC)を合併する傍腫瘍性症候群でもある。SCLCを含む神経内分泌腫瘍に対する腫瘍免疫で自己抗体が生じ,シナプス前終末の活性帯に局在するP/Q型カルシウムチャネルをdown-regulationさせることが,LEMSの病態機序と考察される。
スティッフ・パーソン症候群と自己抗体
著者: 松井尚子 , 田中惠子 , 梶龍兒
ページ範囲:P.357 - P.362
スティッフ・パーソン症候群は体幹を主部位として,間欠的に筋硬直や筋痙攣が発生し,さらには全身へと症状が進行する自己免疫疾患である。免疫療法に反応するが,突然死を引き起こすこともあり,診断と治療アルゴリズムの確立が必要である。GABAの生成に関わる抗GAD抗体や抗アンフィフィシン抗体が,特に重要視されている。また,近年ではグリシン受容体α1サブユニットに対する抗体の存在も指摘されており,自己抗体からみた臨床像についても解説する。
自己免疫性大脳基底核障害と自己抗体
著者: 佐久間啓
ページ範囲:P.363 - P.369
自己免疫性大脳基底核障害とは,大脳基底核の病変に伴い運動異常症を呈し,自己免疫学的機序の関与が推定される病態である。運動異常症を呈する自己免疫性脳炎としては抗NMDA受容体脳炎の頻度が最も高いが,抗リン脂質抗体症候群などとの鑑別も必要である。小児ではSydenham舞踏病や抗ドパミンD2受容体抗体関連脳炎などの疾患も知られている。一部の例では大脳基底核抗原に対する自己抗体が検出される。
脊髄小脳変性症と自己抗体
著者: 南里和紀 , 吉倉延亮 , 木村暁夫 , 中山さやか , 大友隆之 , 下畑享良 , 赫寛雄 , 佐藤達哉 , 山田純司
ページ範囲:P.371 - P.382
自己免疫性小脳性運動失調症の診断で使われる自己抗体としては,抗グリアジン抗体,抗GAD抗体,抗甲状腺抗体が知られているが,抗mGluR1抗体についても非傍腫瘍性自己免疫性小脳性運動失調症の発症が報告されている。これら自己抗体陽性例ではより早期の段階で診断治療を行うことが重要である。また,これらの自己抗体が陰性の自己免疫性小脳性運動失調症患者も存在しており,的確な診断治療のために新たな抗小脳抗体の検索方法の確立が待たれる。
抗自律神経節アセチルコリン受容体抗体と自己免疫性自律神経節障害
著者: 中根俊成 , 渡利茉里 , 安東由喜雄
ページ範囲:P.383 - P.393
自己免疫性自律神経節障害(AAG)では抗ニコチン性自律神経節アセチルコリン受容体(gAChR)抗体の出現を血清中に認める。gAChRの構成サブユニットはα3とβ4であり,いずれかもしくはいずれに対しても自己抗体の産生が認められる。この抗gAChR抗体がAAGの病因であることを証明するin vitro実験は既に報告されており,患者血清IgGによる疾患移送もなされている。われわれは本邦におけるAAGの臨床像として,①慢性経過の症例が多い,②広範な自律神経障害を示すことが多いが,部分的自律神経障害(体位性起立性頻脈症候群,慢性偽性腸閉塞症など)の症例でも陽性と呈することがある,③extra-autonomic manifestations(自律神経外症状)として中枢神経症状(精神症状,記銘力障害など),内分泌障害などを呈することがある,④一部の症例において悪性腫瘍,膠原病などの自己免疫疾患の併存がみられる,などを報告してきた。これら以外の未解決の事項としてAAGと同じく自律神経障害を病態の主座とするニューロパチー(急性自律感覚ニューロパチーなど)が同じ疾患スペクトラム上にあるものか,異なるものか,が挙げられる。われわれはこれらの病像にアプローチするために他のニコチン性AChRサブユニットに対する自己抗体の検出についても研究を進めている。
慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーの自己抗体
著者: 古賀道明
ページ範囲:P.395 - P.403
慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーで自己抗体の報告が相次いでいる。多くはランヴィエ絞輪部周囲の細胞接着分子を標的にするIgG4抗体で,ニューロファシン155とコンタクチン-1に対する抗体の病的意義に関する知見が集約されてきた。これらの抗体が陽性の例は,病理所見で典型的な脱髄像を欠き,免疫グロブリン大量静注療法抵抗性であるなど,一般に本症の特徴とされる所見を示さない。臨床医は自己抗体の意義を理解し,抗体測定を活用することが求められる。
ギラン・バレー症候群における糖脂質抗体の展開—フィッシャー症候群関連病態とCa2+依存性糖脂質抗体
著者: 千葉厚郎 , 内堀歩 , 行田敦子
ページ範囲:P.405 - P.417
糖脂質抗体研究を軸に,ギラン・バレー症候群の病態解明は進んだ。単独抗原の検討から始まった糖脂質抗体研究は,2つの糖脂質の複合抗原に対する抗体の発見により,その領域をさらに拡大した。最近,ガングリオシドGQ1bとの反応にCa2+を必要とする抗体(Ca2+依存性GQ1b抗体)が,フィッシャー症候群関連病態で発見された。Ca2+はGQ1bのジシアロシル基と相互作用し,抗体はそのCa2+が結合した構造を認識していると考えられる。
重症筋無力症と自己抗体—重症筋無力症の分子標的治療薬開発に向けて
著者: 樋口理
ページ範囲:P.419 - P.426
重症筋無力症(MG)は自己抗体介在性の免疫性神経疾患の1つである。MG患者の80%以上で検出される抗体が抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体である。MGにて産生される一部の抗AChR抗体の遺伝子構造は既に解明されており,それらの病原性も科学的に裏づけされている。したがって,抗AChR抗体はMG治療を目的とする創薬ターゲットとしての資質を持っている。本論では,抗AChR抗体陽性MGの治療を指向した分子標的治療薬の開発について論じる。
皮膚筋炎と自己抗体
著者: 藤本学
ページ範囲:P.427 - P.438
近年,皮膚筋炎に特異的な自己抗体が次々に同定され,本症において疾患特異的自己抗体が高率に陽性になることが明らかになってきた。これらの自己抗体は,臨床病型や合併症に強く相関することが示され,多彩な臨床像を呈する本症を自己抗体によってより均質な臨床病型のサブセットに分類できるようになってきた。皮膚筋炎に特異的な自己抗体である抗Mi-2抗体,抗MDA5抗体,抗TIF1抗体,抗NXP2抗体,抗SAE抗体について概説した。
筋炎と抗アミノアシル転写RNA合成酵素(ARS)抗体
著者: 前田明子
ページ範囲:P.439 - P.448
抗アミノアシル転写RNA合成酵素(ARS)抗体(抗Jo-1,PL-7,PL-12,EJ,OJ,KS,Ha,Zo抗体)陽性症例は抗ARS抗体症候群(筋炎,間質性肺炎,機械工の手,レイノー現象,多関節炎)を呈すが,陽性となる抗体ごとに臨床像の多様性もある。2014年OJ,Ha,Zo以外のARSに対する「抗ARS抗体」の測定が保険収載された。近年,筋線維の核内アクチン凝集や抗Jo-1抗体筋炎マウスが報告された。
封入体筋炎と自己抗体
著者: 山下賢 , 安東由喜雄
ページ範囲:P.449 - P.457
孤発性封入体筋炎は,手指屈筋や大腿四頭筋の筋力低下と筋萎縮を特徴とする筋疾患であるが,原因は不明で治療法は未確立である。本疾患の病態として,炎症と変性機序のクロストークが推測されるが,病態解明の端緒と期待されるのが近年本患者に同定されたサイトゾル5’-ヌクレオチダーゼ1Aに対する自己抗体である。本抗体は特異度の点から診断に有用であるとともに,直接的に筋変性を誘導する可能性が推測される。
総説
免疫チェックポイント阻害薬による神経・筋障害
著者: 鈴木重明
ページ範囲:P.461 - P.466
がん免疫療法の中心である免疫チェックポイント阻害薬による治療中に発症する神経・筋障害の有害事象は低頻度であるが,多彩である。薬剤との因果関係が明らかでない場合や免疫学的機序の関与が考えにくい疾患も含まれる。現在,確実な免疫関連有害事象として考えられているのが自己免疫性脳炎,脱髄性ニューロパチー,重症筋無力症,筋炎である。重症例が多いものの,免疫抑制療法は有効であり,迅速かつ適切な対応が必要である。
耳鳴りの客観的診断法
著者: 岡本秀彦 , 柿木隆介
ページ範囲:P.467 - P.471
耳鳴りは患者数の最も多い疾患の1つであるが,その病態は謎に包まれている。残念ながら今の医学では耳鳴りの有無すら客観的に判別できないのが現状である。科学的根拠に基づいた耳鳴り治療法の開発はますます重要となるが,そのためには耳鳴りの客観的診断は不可欠である。本論では,さまざまな視点から耳鳴りの客観的診断の可能性に関して論じてみたい。
学会印象記
MSPARIS2017—7th Joint ECTRIMS-ACTRIMS Meeting(2017年10月25〜28日,パリ)
著者: 田中正美
ページ範囲:P.472 - P.476
ECTRIMS(European Committee for Treatment and Research in Multiple Sclerosis)は毎年秋に欧州で開催されていますが,3年に1度,北米の同様の組織,ACTRIMS(Americas Committee for Treatment and Research in Multiple Sclerosis)と合同の会議を欧州と北米とで,交互に開催しています。3年前は米国ボストンでした。今回は2017年10月25〜28日に,パリ市17区の凱旋門北西にある,パレ・デ・コングレ(Palais des Congrès)で開催されました。テロによる多数の犠牲者を出した都市でもあり,会場の入り口では荷物のチェックがありました(ド・ゴール国際空港では3人組の武装警官が巡回していました)。オーストリアでは31歳の首相を首班とする,戦後の欧州にはなかった政治的潮流の政権が誕生しましたし,期間中の27日には国境のバスク地方を抱える,隣国のスペインのカタルーニャ自治州議会の独立宣言があり,政治的な変化を身近に感じる欧州でした。
さて,会議自体は15のトピックをシンポジウム風にまとめた教育コースや数多い招待講演や口演,シンポジウム,2,000以上ものポスター発表が20時頃まであり,その後もメーカーによるセッションが開催されました。開会の挨拶の後,冒頭にウィーン大学のLassmann教授による“From neuropathology to new pathophysiological concepts and clinical perspectives”と題した45分の特別講演がありました。公式の挨拶と特別講演の間に,開催都市ならではのイベントがいつも舞台でプレゼンされるのですが,驚いたのは,今回は「天国と地獄」のおなじみのメロディーをバックに,10人以上の20世紀初頭風の踊り子たちが,キャバレーで行うような「本格的」なフレンチ・カンカンを踊ったことです。とても他の国の学会場ではできません。さすがフランスです。
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目次 フリーアクセス
ページ範囲:P.269 - P.269
欧文目次 フリーアクセス
ページ範囲:P.270 - P.270
書評 「『BRAIN and NERVE』2017年11月号増大特集 こころの時間学の未来」 フリーアクセス
著者: 梅田聡
ページ範囲:P.459 - P.459
『BRAIN and NERVE』誌2017年11月号に「こころの時間学の未来」というタイトルの増大特集が掲載された。「こころの時間学」とは,2013〜2017年度までの5年にわたる科研費新学術領域研究〔代表:北澤茂(阪大教授)〕の名称であり,この特集号は,その領域研究における成果の集大成の一部としてまとめられている。
「時間とは何か」という概念的な問いに対する論考は,主に哲学の文献に数多く見出されるが,一方で,これまで科学的な研究対象として「時間」を扱ってきたのは,主に物理学,特に力学の分野であろう。しかしながら,それを主体の中で知覚,認知するメカニズムの科学的探求については,これまで決して目覚ましい発展があったわけではなかったように思われる。その理由は,心理的な側面として「時間」を正確に取り出すことの難しさにあったものと推察される。極論すれば,時間が関与しない知覚・認知処理など存在しないわけであり,あらゆる現象には時間という要素が付帯されてくる。ゆえに,時間のみを取り出そうとしても,他の要素を排除することが困難になってくるのが常である。よって,心理的な意味での時間の謎に迫るためには,時間を多次元的に捉え,その共通要素を炙り出すということが必要になってくる。
今月の表紙 フリーアクセス
著者: 河村満 , 岡本保 , 菊池雷太
ページ範囲:P.478 - P.479
今月の表紙写真はとてもユニークです。そして,なんだか不思議な患者が写っています。
この写真は,メージュ(Henry Meige; 1866-1940)の「右腰-坐骨神経痛を合併した交代性側弯」1)という論文からのものです。坐骨神経痛を合併する交代性側弯とはなんなのか,おわかりになりますか。論文はこう始まります。
「読者からの手紙」募集 フリーアクセス
ページ範囲:P.481 - P.481
バックナンバーのご案内 フリーアクセス
ページ範囲:P.482 - P.482
次号予告 フリーアクセス
ページ範囲:P.483 - P.483
あとがき フリーアクセス
著者: 三村將
ページ範囲:P.484 - P.484
このあとがきを書いている今,2カ月半にわたって開催された東京国立博物館の仁和寺展が幕を閉じた。この展覧会「仁和寺と御室派のみほとけ」では,総本山である仁和寺の阿弥陀如来坐像をはじめ,大阪・道明寺の十一面観音菩薩立像,兵庫・神呪寺の如意輪観音菩薩坐像,徳島・雲辺寺の千手観音菩薩坐像など,普段滅多に拝むことのできない秘仏が目白押しであった。福井・中山寺の馬頭観音菩薩坐像に至っては33年に一度ご開帳される秘仏中の秘仏である。これほどまでの寺宝が一堂に会する機会はまずないであろう。しかし,極めつけは大阪・葛井寺の千手観音菩薩坐像である。1,041本もの手を持つ千手観音像としては最古であり,1,300年も昔の天平時代にこれだけ美しく完成度の高い脱活乾漆像がつくられたことにはただ驚嘆する。この像は頭上に十一面をいただき,各手の掌にはよくみると眼が描かれているから十一面千手千眼観音菩薩である。千の眼で慈悲の心をもって衆生をみつめ,千の手で漏らさず救済しようとしているとされる。千の手それぞれには,蓮華や水瓶,宝剣,宝弓,数珠など,ありとあらゆる状況に対応できるようにさまざまな「救済手段」を持っている。中には難病を払いのけるとされる柳を持っている手もある。
読者アンケート用紙
ページ範囲:P. - P.
基本情報
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バックナンバー
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72巻1号(2020年1月発行)
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70巻8号(2018年8月発行)
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70巻6号(2018年6月発行)
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70巻5号(2018年5月発行)
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70巻4号(2018年4月発行)
増大特集 Antibody Update 2018
70巻3号(2018年3月発行)
特集 『認知症疾患診療ガイドライン2017』を読み解く
70巻2号(2018年2月発行)
特集 知っておきたい神経感染症
70巻1号(2018年1月発行)
特集 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の今
69巻12号(2017年12月発行)
特集 運動異常症をみる—Web動画付録つき
69巻11号(2017年11月発行)
増大特集 こころの時間学の未来
69巻10号(2017年10月発行)
特集 成人てんかん—知っておきたい6つのトピック
69巻9号(2017年9月発行)
特集 ミクログリアと精神・神経疾患
69巻8号(2017年8月発行)
特集 遺伝性脊髄小脳失調症の病態と治療展望
69巻7号(2017年7月発行)
増大特集 あしたのアルツハイマー病治療
69巻6号(2017年6月発行)
特集 局在病変の神経心理学
69巻5号(2017年5月発行)
特集 Voxel-Based Morphometry—体積からわかること
69巻4号(2017年4月発行)
増大特集 ブロードマン領野の現在地
69巻3号(2017年3月発行)
特集 磁気刺激の新たな展開
69巻2号(2017年2月発行)
特集 Stroke-Like Diseases—鑑別時に注意を要する5病態
69巻1号(2017年1月発行)
特集 近年注目されている白質脳症
68巻12号(2016年12月発行)
特集 炎症性神経・筋疾患の新たな展開
68巻11号(2016年11月発行)
増大特集 連合野ハンドブック
68巻10号(2016年10月発行)
特集 アディクション—行動の嗜癖
68巻9号(2016年9月発行)
特集 自己免疫性脳炎・脳症
68巻8号(2016年8月発行)
特集 こころと汗
68巻7号(2016年7月発行)
増大特集 認知症の危険因子と防御因子
68巻6号(2016年6月発行)
特集 脳とフローラ
68巻5号(2016年5月発行)
特集 手の症候学—生理学・解剖学からみた新知見
68巻4号(2016年4月発行)
増大特集 治せる認知症
68巻3号(2016年3月発行)
特集 末梢神経の血管炎
68巻2号(2016年2月発行)
特集 筋疾患の認知機能障害
68巻1号(2016年1月発行)
特集 シャルコー・マリー・トゥース病
67巻12号(2015年12月発行)
特集 視床と高次脳機能
67巻11号(2015年11月発行)
増大特集 ギラン・バレー症候群のすべて—100年の軌跡
67巻10号(2015年10月発行)
特集 非・日常生活の脳科学
67巻9号(2015年9月発行)
特集 酵素補充療法
67巻8号(2015年8月発行)
特集 神経難病の終末期医療
67巻7号(2015年7月発行)
増大特集 神経疾患と感染症update
67巻6号(2015年6月発行)
特集 脳と「質感」
67巻5号(2015年5月発行)
特集 NCSE(非痙攣性てんかん重積状態)
67巻4号(2015年4月発行)
増大特集 大脳皮質vs.大脳白質
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特集 中枢神経の血管炎
67巻2号(2015年2月発行)
特集 「食べる」を考える
67巻1号(2015年1月発行)
特集 ニューロトキシコロジー
66巻12号(2014年12月発行)
特集 Orthopaedic Neurology—神経内科と整形外科の狭間で
66巻11号(2014年11月発行)
増大特集 神経症候学は神経学の“魂”である
66巻10号(2014年10月発行)
特集 分子を撃つ 神経疾患治療の新しい水平線
66巻9号(2014年9月発行)
特集 痙縮の臨床神経学
66巻8号(2014年8月発行)
特集 神経系の悪性リンパ腫update
66巻7号(2014年7月発行)
増大特集 アミロイド関連神経疾患のすべて―封入体筋炎からアルツハイマー病まで
66巻6号(2014年6月発行)
特集 ミラーニューロン
66巻5号(2014年5月発行)
特集 アセチルコリンと神経疾患―100年目の現在地
66巻4号(2014年4月発行)
増大特集 タッチ・ビジョン・アクション
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特集 神経筋疾患の超音波診断
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特集 糖尿病の神経学revisited
66巻1号(2014年1月発行)
特集 日常生活の脳科学
65巻12号(2013年12月発行)
特集 プロテイノパチーの神経病理学
65巻11号(2013年11月発行)
増大特集 Close Encounters―臨床神経学と臨床免疫学の遭遇と未来
65巻10号(2013年10月発行)
特集 神経系の発達メカニズム―最近の話題
65巻9号(2013年9月発行)
特集 Common diseaseは神経学の主戦場である―現状と展望
65巻8号(2013年8月発行)
特集 こころの時間学―現在・過去・未来の起源を求めて
65巻7号(2013年7月発行)
増大特集 あしたの脳梗塞
65巻6号(2013年6月発行)
特集 見せる・仕分ける―脳機能解析の新手法
65巻5号(2013年5月発行)
特集 てんかん―新しいパースペクティブ
65巻4号(2013年4月発行)
増大特集 Antibody Update
65巻3号(2013年3月発行)
特集 次世代シーケンサーによる神経変性疾患の解析と展望
65巻2号(2013年2月発行)
特集 血液脳関門研究の進歩
65巻1号(2013年1月発行)
特集 Corticobasal Syndrome
64巻12号(2012年12月発行)
特集 The Border-Land of Dementia
64巻11号(2012年11月発行)
増大特集 痛みの神経学―末梢神経から脳まで
64巻10号(2012年10月発行)
特集 辺縁系をめぐって
64巻9号(2012年9月発行)
特集 高次脳機能イメージングの脳科学への新展開
64巻8号(2012年8月発行)
特集 線条体の基礎と臨床
64巻7号(2012年7月発行)
増大特集 顔認知の脳内機構
64巻6号(2012年6月発行)
特集 睡眠と覚醒の脳内機構
64巻5号(2012年5月発行)
特集 神経疾患のバイオマーカー
64巻4号(2012年4月発行)
増大特集 パーキンソン病の新しい側面
64巻3号(2012年3月発行)
特集 アカデミアから新規治療の実現へ―トランスレーショナルリサーチの現状
64巻2号(2012年2月発行)
特集 生物学的精神医学の進歩
64巻1号(2012年1月発行)
特集 iPS細胞と神経疾患
63巻12号(2011年12月発行)
特集 神経心理学と画像解析の融合
63巻11号(2011年11月発行)
増大特集 筋疾患update
63巻10号(2011年10月発行)
特集 緩徐進行性高次脳機能障害の病態
63巻9号(2011年9月発行)
特集 脳卒中の最新画像診断
63巻8号(2011年8月発行)
特集 日本人の発見した神経症候
63巻7号(2011年7月発行)
増大特集 神経筋接合部―基礎から臨床まで
63巻6号(2011年6月発行)
特集 ニューロパチー
63巻5号(2011年5月発行)
特集 神経系と血管内リンパ腫
63巻4号(2011年4月発行)
増大特集 てんかんの新しい治療
63巻3号(2011年3月発行)
特集 サイバーナイフ治療
63巻2号(2011年2月発行)
特集 続・日本人の発見した神経疾患
63巻1号(2011年1月発行)
特集 血管腫
62巻12号(2010年12月発行)
特集 頸部頸動脈狭窄症の診断と治療
62巻11号(2010年11月発行)
増大特集 歩行とその異常
62巻10号(2010年10月発行)
特集 ブレインバンク
62巻9号(2010年9月発行)
特集 視神経脊髄炎(NMO)update
62巻8号(2010年8月発行)
特集 辺縁系脳炎
62巻7号(2010年7月発行)
増大特集 アルツハイマー病―研究と診療の進歩
62巻6号(2010年6月発行)
特集 改正臓器移植法の問題点とその対応
62巻5号(2010年5月発行)
特集 神経画像のピットフォール―見落としと読み過ぎ
62巻4号(2010年4月発行)
特集 傍腫瘍性神経筋疾患update
62巻3号(2010年3月発行)
特集 神経回路解析法の最近の進歩
62巻2号(2010年2月発行)
特集 ニューロリハビリテーションの最前線
62巻1号(2010年1月発行)
特集 神経救急
61巻12号(2009年12月発行)
特集 Somatotopy再考
61巻11号(2009年11月発行)
特集 前頭側頭葉変性症
61巻10号(2009年10月発行)
特集 片頭痛の予防療法
61巻9号(2009年9月発行)
特集 脳血管障害治療の進歩
61巻8号(2009年8月発行)
特集 神経・筋疾患の分子標的治療
61巻7号(2009年7月発行)
特集 脳腫瘍研究の最前線―遺伝子解析から治療まで
61巻6号(2009年6月発行)
特集 脊椎・脊髄外科の最近の進歩
61巻5号(2009年5月発行)
特集 Restless legs syndrome
61巻4号(2009年4月発行)
特集 大脳基底核―分子基盤から臨床まで
61巻3号(2009年3月発行)
特集 Microneurography(微小神経電図法)の臨床応用
61巻2号(2009年2月発行)
特集 神経系の再興感染症と輸入感染症
61巻1号(2009年1月発行)
特集 脳神経倫理
60巻12号(2008年12月発行)
特集 痙縮
60巻11号(2008年11月発行)
特集 脳卒中と遺伝子
60巻10号(2008年10月発行)
特集 若年者の脳卒中
60巻9号(2008年9月発行)
特集 知・情・意の神経学
60巻8号(2008年8月発行)
特集 脳硬膜動静脈瘻
60巻7号(2008年7月発行)
増大特集 学習と記憶――基礎と臨床
60巻6号(2008年6月発行)
特集 Crow-深瀬症候群(POEMS症候群)
60巻5号(2008年5月発行)
特集 「痛み」の研究と治療の最前線
60巻4号(2008年4月発行)
増大特集 神経系の発生とその異常
60巻3号(2008年3月発行)
特集 特発性正常圧水頭症(iNPH)―最近の話題
60巻2号(2008年2月発行)
特集 がん治療と神経障害
60巻1号(2008年1月発行)
特集 日本人の発見した神経疾患
59巻12号(2007年12月発行)
特集 損傷神経の再生―温存的治療法の開発
59巻11号(2007年11月発行)
特集 手根管症候群をめぐって
59巻10号(2007年10月発行)
増大特集 ALS―研究と診療の進歩
59巻9号(2007年9月発行)
特集 パーキンソン病の認知機能障害
59巻8号(2007年8月発行)
特集 パーキンソン病の分子遺伝学―最近の知見
59巻7号(2007年7月発行)
増大特集 情報伝達処理におけるグリアの機能と異常
59巻6号(2007年6月発行)
特集 職業性神経障害の新しい展開
59巻5号(2007年5月発行)
特集 脳画像最前線
59巻4号(2007年4月発行)
増大特集 最近注目される脳神経疾患治療の研究
59巻3号(2007年3月発行)
特集 分子イメージング
59巻2号(2007年2月発行)
特集 進行性多巣性白質脳症の新しい展開―PMLが治る時代へ向けて
59巻1号(2007年1月発行)
特集 高次視覚研究の最近の進歩