文献詳細
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文献概要
今回取り上げる論文も面白い趣向を持っています。論文タイトルは「不全型多発性硬化症あるいはバビンスキー小脳症候群」1)です。写真に写る患者を,当初は不全型多発性硬化症と診断していましたが,5年後に改めて再検討し,バビンスキー小脳症候群ではないかと報告しています。
まずは,この2つの疾患が何なのかをみていきたいと思います。前者はシャルコー(Jean-Martin Charcot;1825-1893)とジャクー(Sigismond Jaccoud;1830-1913)が1885年に記載した仮説的な疾患概念であることが書かれています。われわれはジャクーの論文をみつけることができませんでしたが,今回の論文にはジャクーの症例の記載が引用されています。以下に示します。
まずは,この2つの疾患が何なのかをみていきたいと思います。前者はシャルコー(Jean-Martin Charcot;1825-1893)とジャクー(Sigismond Jaccoud;1830-1913)が1885年に記載した仮説的な疾患概念であることが書かれています。われわれはジャクーの論文をみつけることができませんでしたが,今回の論文にはジャクーの症例の記載が引用されています。以下に示します。
参考文献
1)Scherb G: Slcérose en plaques fruste ou syndrome cérébelleux de Babinski. Nouv Iconogr Salpêtrière 18: 31-35, 1905
掲載誌情報