文献詳細
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文献概要
「神経病学のうち最も興味深いテーマの1つは交叉性片麻痺に関するものである」という一文から今回取り上げる論文1)は始まります。確かに,神経領域は冠名疾患の宝庫でありますが,とりわけ交叉性片麻痺を呈する症候群には多くの神経学者の名前が付されており,古くから興味の対象となっていたことがわかります。
そして,この論文は「レイモン氏とセスタン氏が記載した症候群と実に多くの点で重畳するが,いくつかの特別な症状で独自の臨床型と解剖学的局在を確立できる別個の症候群」についての報告である,と続きます。
そして,この論文は「レイモン氏とセスタン氏が記載した症候群と実に多くの点で重畳するが,いくつかの特別な症状で独自の臨床型と解剖学的局在を確立できる別個の症候群」についての報告である,と続きます。
参考文献
1)Gruner E, Bertolotti M: Syndrome de la calotte pédonculaire. Nouv Iconogr Salpêtrière 18: 159-175, 1905
2)Raymond F, Cestan R: Trois observations de paralysie des mouvements associés des globes oculaires. 9: 70-75, 1901
3)Prof. Raymond, Cestan MR: Le syndrome protubérantiel supérieur. Gazette Des Hopitaux Civils et Militaires 76: 829-834, 1903
4)平山惠造: Raymond-Cestan(レイモン・セスタン)症候群. 症候群・徴候23. 脳神経26: 983, 1974
掲載誌情報