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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩71巻4号

2019年04月発行

増大特集 神経学のための皮膚アトラス

神経外傷の皮膚所見

著者: 大屋滋1

所属機関: 1総合病院国保旭中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.309 - P.315

文献概要

頭部外傷は日常的に遭遇する病態だが,しばしば重大な病態が隠されている。本論では小児虐待,頭蓋底骨折,バトル徴候,パンダの目サイン,開放性頭部外傷,穿通創,外傷性浅側頭動脈瘤,外傷性頸動脈海綿静脈洞瘻,脂肪塞栓の症例の皮膚所見を提示した。診察時には,皮膚を観察し記録を行うこと,受傷に至った詳細な病歴を聴取することが必要である。皮膚所見,病歴,画像検査を総合して診断を行うことが重要である。

参考文献

1)川井 真: 外傷性溢血斑. 救急医学27: 580-581, 2003
2)坂本敬三: 乳幼児被虐待児症候群と頭部外傷. Neurological Surgery 30: 461-476, 2002
3)上田守三, 櫻井貴敏, 榎本俊行, 甲斐秀顯: パンダの眼, バトルサイン. 救急医学27: 596-597, 2003
4)江口国輝, 栗栖 薫, 渋川正顕, 竹下真一郎, 西 徹, 他: 穿通性頭部外傷の手術. 神経外傷27: 54-58, 2004
5)小林 望, 岡本 剛, 宮地 茂: 外傷性頸動脈—海綿静脈洞瘻. Clinical Neuroscience 22: 594-595, 2004
6)村尾尚規, 池田正起, 杉野まり子, 川副尚史, 山本有平: 小児に発生した外傷性浅側頭動脈瘤の治療経験. 創傷1: 42-45, 2010
7)原 義明: 脂肪塞栓症候群の重症度指標. 救急医学24: 469-470, 2000
8)久保真一: 法医学からみた頭部外傷の留意点. 脳神経外科ジャーナル13: 770-774, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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