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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩71巻5号

2019年05月発行

対談

異なり記念日

著者: 齋藤陽道 酒井邦嘉1

所属機関: 1東京大学大学院

ページ範囲:P.509 - P.516

文献概要

はじめに

酒井 私は言語脳科学を中心に研究していて,手話の脳研究などをとおし,言語の普遍性が音声と手話に共通することを明らかにしてきました。また,ろう者の方々とさまざまな問題を共有するようになりました。そのような中で,ご著書『異なり記念日』に出会い,陽道さんのとても感度の高い文章や写真の表現に感動して,「とにかくお会いして,お話をしてみたい」と強く思いました。先日,書評1)を書きましたが,このように対談が実現して,とてもうれしく思っています。

齋藤 そう言っていただけて大変うれしいです。ぼくは20歳までは補聴器を付けて生活していました。補聴器を外してからは手話や筆談を使ってコミュニケーションをとっています。そのような生い立ちや,写真家としての生活を送る中で感じたことをまとめたのが,この『異なり記念日』です。

参考文献

1)酒井邦嘉: 書評—異なり記念日. Brain Nerve 71: 57, 2019 https://webview.isho.jp/journal/detail/pdf/10.11477/mf.1416201216?searched=2(最終閲覧日:2019年4月16日)
2)日本学術会議 言語・文学委員会 科学と日本語分科会: 提言—音声言語及び手話言語の多様性の保存・活用とそのための環境整備 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-t247-9.pdf(最終閲覧日: 2019年4月16日)
3)酒井邦嘉: チョムスキーと言語脳科学. 集英社インターナショナル, 東京, 2019
4)齋藤陽道: 声めぐり. 晶文社, 東京, 2018
5)齋藤陽道: それでも それでも それでも. ナナロク社, 東京, 2017
6)齋藤陽道: 写訳 春と修羅. ナナロク社, 東京, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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