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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩72巻11号

2020年11月発行

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あとがき フリーアクセス

著者: 酒井邦嘉

ページ範囲:P.1314 - P.1314

文献概要

 昨年秋にゴッホの足跡を訪ねてフランスを旅行した。パリのオルセー美術館でゴッホの作品群を鑑賞した後,《ひまわり》で有名な南仏アルル,そして《糸杉》で知られるサン=レミ=ド=プロヴァンスへ。再びパリに戻り,ゴッホ終焉の地,オヴェール=シュル=オワーズを訪れた。いまから130年ほど前,ゴッホは33〜37歳という晩年にこれらの地に移り住んだのだった。

 ゴッホが絵を描き続けたのは10年ほどだが,作品は2,000点を超えると言う。その創作活動の前半はオランダとベルギーで,後半はフランスで生活したのだが,フランス移住が転機となって,色彩に満ち溢れる絵を描くようになった。ゴッホの作品を丹念に観ていくと,大胆な色使いや力強い筆致だけでなく,極めて緻密で繊細な描写に目を奪われる。ゴッホは同時に膨大な素描を残しており,油彩画とまったく同じ構図のものもあって,その確かな観察眼と技巧を確認することができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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