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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩72巻7号

2020年07月発行

増大特集 神経倫理ハンドブック

脳神経疾患の終末期医療と倫理・法律

著者: 稲葉一人1

所属機関: 1中京大学法務総合教育研究機構

ページ範囲:P.689 - P.700

文献概要

法の基礎的知識を示したうえで,倫理との関係を検討した。そのうえで,終末期,さらに神経難病に関する法について,具体的な事例を踏まえて解説した。わが国で大きな意味を持つ,人生の最終段階のガイドラインや,認知症ガイドラインについて構造を分析した。そのうえで,特に,告知(インフォームドコンセント)の問題,人工呼吸器の取外しについて検討を加えた。

参考文献

1)稲葉一人: 法の基礎. 赤林 朗(編): [改訂版]入門・医療倫理Ⅰ. 勁草書房, 東京, 2005, pp97-112
2)稲葉一人: 法と正義. 赤林 朗(編): 入門・医療倫理Ⅱ. 勁草書房, 東京, 2007, pp187-198
3)稲葉一人, 板井孝壱郎, 濱口恵子(編): ナースの“困った!”にこたえる こちら臨床倫理相談室—患者さんが納得できる最善とは. 南江堂, 東京, 2018
4)稲葉一人: 臨床倫理問題を臨床の現場で対話する—臨床現場での対話の試み. 心身医学55: 390-397, 810-818, 2015
5)福永篤志(著), 稲葉一人(法律監修): トラブルに巻き込まれないための医事法の知識. 医学書院, 東京, 2014
6)箕岡真子, 稲葉一人: わかりやすい倫理—日常ケアに潜む倫理的ジレンマを解決するために. ワールドプランニング, 東京, 2011
7)稲葉一人: 法的観点から見た, 自己決定. 高橋隆雄, 八幡英幸(編): 自己決定論のゆくえ—哲学・法学・医学の現場から. 九州大学出版会, 福岡, 2008, pp125-157
8)稲葉一人: 終末期における法と判例. 高橋隆雄, 浅井 篤(編): 日本の生命倫理—回顧と展望. 九州大学出版会, 福岡, 2007, pp209-239
9)稲葉一人: 医療・看護過誤と訴訟, 改訂2版. メディカ出版, 大阪, 2006
10)厚生労働省: 人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン. 2018 https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10802000-Iseikyoku-Shidouka/0000197701.pdf(最終閲覧日: 2020年4月20日)
11)厚生労働省: 認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン. 2018 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000212396.pdf (最終閲覧日: 2020年4月20日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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