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書評
「がん薬物療法副作用管理マニュアル 第2版」—吉村知哲,田村和夫【監修】 川上和宜,松尾宏一,林 稔展,大橋養賢,小笠原信敬【編】 フリーアクセス
著者: 岩本卓也1
所属機関: 1三重大学医学部附属病院薬剤部
ページ範囲:P.1115 - P.1115
文献概要
本書は,抗がん薬投与後に発現する主な副作用を取り上げ,その発現率,好発時期,リスク因子,評価方法をまとめている。また,典型的な症例提示もあり,副作用アセスメントの進め方をイメージできる。そして,第2版では,「患者のみかたと捉えかた」 を新設し,腫瘍内科医が身体所見,検査,副作用の評価方法を記載しており,診療の進め方を理解するのに役立つ。また,各論では「味覚障害」「不妊(性機能障害)」「栄養障害」が新たに追加され,「免疫関連有害事象(irAE)」の項目も充実している。
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