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書評
「ウォーモルド内視鏡下鼻副鼻腔・頭蓋底手術」—Peter-John Wormald【原著】 本間明宏,中丸裕爾【監訳】 鈴木正宣【訳者代表】 フリーアクセス
著者: 寺坂俊介1
所属機関: 1社会医療法人柏葉会柏葉脳神経外科病院
ページ範囲:P.1116 - P.1116
文献概要
ウォーモルド先生が執筆された本書には内視鏡下手術の利点,特に優れた可視性を最大に生かした手術手技が網羅され,しかもその1つ1つが細部に至るまでしっかりと書かれている。例えば内視鏡下髄液漏閉鎖術の章で紹介されるバスプラグ法などは脂肪の採取の部位,糸のかけ方,使用する道具,術後の管理,腰椎ドレーンを入れた場合はその排液量までが細かく記載されている。「賛否が分かれるかもしれないが」とただし書きをつけたうえで,ウォーモルド先生の手技が紹介されている。本書を読んでいると,このような細かな手術手技や術後管理を学びにかつてはお金と時間を費やして海外にまで行ったのに,と思われる諸兄も多いはずである。
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