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特集 脳神経内科医のキャリアパスとリーダーシップ
文献概要
日本の近代医学の祖と言われる緒方洪庵は,ベルツ医師の高祖師であるフーフェラント(ベルリン大学教授)の有名な遺訓「後の世の闇のためにも焚き残せ云々」(扶氏医戒之略第5条)を座右の銘にしていたという。その趣旨は,医師たるものは昼間の診療が一段落して夜になったら,その日に診た患者のまとめをして記録を残し,自分の貴重な経験を広く世間に,また後世にも伝えるべきであるということであろう。本論ではその方法の一端を,主として岡山大学脳神経内科での実経験をもとに紹介した。
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