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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩74巻3号

2022年03月発行

特集 中枢性自律神経障害update

脳血管障害と自律神経障害

著者: 伊藤義彰1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科脳神経内科学

ページ範囲:P.223 - P.229

文献概要

脳血管には自律神経として交感神経と副交感神経が分布しており,三叉神経による逆行性伝導とともに脳血流を調整している。脳血管の神経性調節は,脳機能が活性化した際に血流増加をもたらすカップリング機構,血圧変動に対する血流の自動調節能など生理機能に関わる。また血管狭窄病変の末梢で生じる血管の拡張,血行再建時の過灌流,可逆性脳血管攣縮症候群,片頭痛など,さまざまな疾患の病態に関わる。

参考文献

1)清水利彦, 鈴木則宏: 脳循環調節における脳血管支配神経の役割. 脳循環代謝17: 138-144, 2005
2)Itoh Y, Suzuki N: Control of brain capillary blood flow. J Cereb Blood Flow Metab 32: 1167-1176, 2012
3)日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会: 脳卒中治療ガイドライン2021. 協和企画, 東京, 2021, pp6-8
4)Iadecola C: From CSD to headache: a long and winding road. Nat Med 8: 110-112, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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