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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩74巻6号

2022年06月発行

連載 臨床神経学プロムナード—60余年を顧みて・16

Cluster headacheは群発頭痛と訳されるが,「head」は頸より上全体を指す「首」である—病名呼称の難しさ

著者: 平山惠造12

所属機関: 1千葉大学(神経学講座) 2日本神経治療学会

ページ範囲:P.822 - P.823

文献概要

 Cluster headacheの歴史は古く,19世紀中頃から始まり,且つその呼称は表現の難しさから20世紀に入ってからも十指に余るほどのものがある〔拙著1)参照〕。それらの中でKunkleら(1952)2),Mathew(1992)3)が用いたのがcluster headacheである。本症は一時期,頭痛の国際分類(1962)に入れられたが,その後(1988)には頭痛から切り離された。当時のその事情を知らないが,それはそれとして,ここで取り上げる問題は「head」(英)と日本語の「頭」とは範囲が相違する,ということである。

参考文献

1)平山惠造(2006): 神経症候学, 改訂第2版, Ⅰ巻. 文光堂, 東京, p328.
2)Kunkle EC, Pfeiffer JB Jr, Wilhoit WM, Hamric LW Jr (1952): Recurrent brief headache in “cluster” pattern. Trans Am Neurol Assoc 77: 240-243.
3)Mathew NT (1992): Cluster headache. Neurology 42(Suppl 2): 22-31.
ed (1979). McGraw-Hill Book Company, New York, p591.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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