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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩75巻5号

2023年05月発行

増大特集 神経・精神領域の薬剤ハンドブック

〈各論〉

神経障害性疼痛治療薬

著者: 猪狩裕紀1 牛田享宏1

所属機関: 1愛知医科大学医学部疼痛医学講座

ページ範囲:P.567 - P.571

文献概要

「神経障害性疼痛」に分類される多くの疾患は,非ステロイド性抗炎症薬やアセトアミノフェンなど一般的に頻用される鎮痛薬の効果は乏しいことが多い。第一選択薬としてカルシウムイオンチャネルα2δリガンド,セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬,三環系抗うつ薬の中から開始する。しばらく使用しても効果が見られない場合は,ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液やトラマドール,最終的にはオピオイド鎮痛薬へとシフトしていく。

参考文献

1)日本ペインクリニック学会神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂版作成ワーキンググループ(編): 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版. 真興交易医書出版部, 東京, 2016
2)日本いたみ財団(編): いたみの教科書「疼痛医学」ダイジェスト版. 医学書院, 東京, 2021
3)Treede R-D, Jensen TS, Campbell JN, Cruccu G, Dostrovsky JO, et al: Neuropathic pain: redefinition and a grading system for clinical and research purposes. Neurology 70: 1630-1635, 2008
4)Matsubayashi Y, Takeshita K, Suimtani M, Oshima Y, Tonosu J, et al: Validity and reliability of the Japanese version of the painDETECT questionnaire: a multicenter observational study. PLOS ONE 8: e68013, 2013[doi: 10.1371/journal.pone.0068013]
5)「慢性疼痛診療システムの均てん化と痛みセンター診療データベースの活用による医療向上を目指す研究」研究班(監修), 慢性疼痛診療ガイドライン作成ワーキンググループ(編): 慢性疼痛診療ガイドライン. 真興交易医書出版部, 東京, 2021
6)日本ペインクリニック学会 非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン作成ワーキンググループ(編): 非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン 改訂第2版. 真興交易医書出版部, 東京, 2017
7)木村嘉之: 鎮痛補助薬. 薬事60: 814-819, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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