文献詳細
増大特集 神経・精神領域の薬剤ハンドブック
〈特定の場面での使い方〉
文献概要
高齢者は薬物動態の加齢変化とポリファーマシーを背景として薬物有害事象が出やすい。薬物動態上の対応は少量で開始する原則と長期処方中の用量見直しであり,ポリファーマシーに対しては,「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」などを参照しつつ,治療の優先順位を考慮した処方を心がける。高齢者では認知機能や視力,聴力の低下など服薬管理能力の低下を認める場合も多く,アドヒアランスを維持するための工夫を実践する。
参考文献
1)日本医療研究開発機構研究費「高齢者の薬物治療の安全性に関する研究」研究班, 日本老年医学会・高齢者薬物療法のガイドライン作成のためのワーキンググループ(編): 高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015. 日本老年医学会, 東京, 2015
2)厚生労働省: 高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編). 2018 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208848.html(最終閲覧日: 2022年12月28日)
3)日本老年医学会(編): 健康長寿診療ハンドブック. 日本老年医学会, 東京, 2011, p109 https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/gakujutsu/pdf/public_handbook.pdf(最終閲覧日: 2022年12月28日)
4)日本医療研究開発機構研究費「高齢者の多剤処方見直しのための医師・薬剤師連携ガイド作成に関する研究」研究班, 日本老年薬学会, 日本老年医学会(編): パンフレット 高齢者が気を付けたい多すぎる薬と副作用. 2016 https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20161117_01_01.pdf(最終閲覧日: 2022年12月28日)
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