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特集 アルツハイマー病は本当に早期発見できるのか
文献概要
アルツハイマー病の疾患修飾薬であるaducanumabとlecanemabが相次いで米国食品医薬品局(FDA)に迅速承認され,後者は本年7月に正式承認された。しかし,アミロイドβを標的とした薬物の有効性は疾患初期に限定されることが徐々に明らかにされ,アルツハイマー病の“早期診断”の重要性は,単なる掛け声ではなく喫緊の課題と言える。本特集では,アルツハイマー病の“早期診断”は本当に可能か,どこに解決すべき問題点が残されているかをテーマに,それぞれのエキスパートに現時点での知見を述べていただいた。アルツハイマー病治療の新時代が始まろうとするなかで,適切な対策を模索することが求められている。
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