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みるトレ
Case 80
著者: 岩崎靖1
所属機関: 1愛知医科大学加齢医科学研究所
ページ範囲:P.61 - P.63
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患者:51歳,男性.
病歴:生来健康であったが,約2年前から顔面や肩,四肢先端が不随意に動くようになった.次第に性格が変化し,怒りっぽくなったため,家族に連れられて受診した.父親,従兄弟に同様の不随意運動があり,叔父が自殺している.
神経学的所見:一般内科所見に異常はなかった.意識は清明であったが,顔面をしかめ,舌を突出し,頸部を左右に振り,肩をすくめるような不随意運動がみられ(図1),四肢の舞踏様運動も目立った.明らかな筋力低下,筋強剛はなく,腱反射は正常で,病的反射はなかった.小脳症状,感覚障害は明らかでなかった.
検査所見:血液生化学検査では特記すべき異常は認めなかった.頭部単純MRI(図2)を示す.
患者:51歳,男性.
病歴:生来健康であったが,約2年前から顔面や肩,四肢先端が不随意に動くようになった.次第に性格が変化し,怒りっぽくなったため,家族に連れられて受診した.父親,従兄弟に同様の不随意運動があり,叔父が自殺している.
神経学的所見:一般内科所見に異常はなかった.意識は清明であったが,顔面をしかめ,舌を突出し,頸部を左右に振り,肩をすくめるような不随意運動がみられ(図1),四肢の舞踏様運動も目立った.明らかな筋力低下,筋強剛はなく,腱反射は正常で,病的反射はなかった.小脳症状,感覚障害は明らかでなかった.
検査所見:血液生化学検査では特記すべき異常は認めなかった.頭部単純MRI(図2)を示す.
参考文献
1)金澤一郎:Huntington病,神経症候群 II.領域別症候群シリーズ 27(日本臨床別冊): 86-88, 1999.
2)土井宏,他:Huntington病.痴呆症学 2(日本臨床増刊号): 102-107, 2004.
3)中野今治,他:ハンチントン病と生きる─よりよい療養のために.神経変性疾患に関する調査研究班(編),2013. http://www.nanbyou.or.jp/upload_files/huntington.pdf
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