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文献概要
Dr.徳田と学ぶ 病歴と診察によるエビデンス内科診断・5
呼吸困難の診断 その2─心不全? COPD? 肺塞栓?
著者: 徳田安春1
所属機関: 1地域医療機能推進機構(JCHO)研修センター
ページ範囲:P.72 - P.75
文献購入ページに移動徳田:皆さん,こんにちは.この連載では臨床疫学的アプローチを用いた診断プロセスを学んでいきます.症例に基づきながら,レジデントの皆さんとの対話形式で進めていきます.今回は,前回の続きで呼吸困難の症例についてみていきます.前回の心不全と同様に,臨床現場で遭遇する頻度が高く,重篤度と緊急度の高い慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)の診断について考えていきます.COPDは,喘息,心不全,間質性肺疾患などとともに,「慢性の」呼吸困難の原因としても多い疾患となっています.では,前回の症例の病歴と身体所見をもう一度みてみましょう.胸部CT検査などにのみ頼ることなく,呼吸困難が診断できるようになることが今回の学習目標です.
参考文献
1)Simel D, et al : The Rational Clinical Examination: Evidence-Based Clinical Diagnosis(JAMA & Archives Journals). McGraw-Hill, 2008.
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