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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻11号

2015年11月発行

文献概要

憧れのジェネラリストが語る「努力はこうして実を結ぶ!」・11

「いばらの道」を「バラ色の道」へ

著者: 上田剛士1

所属機関: 1洛和会丸太町病院・救急総合診療科

ページ範囲:P.1061 - P.1061

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医学の道は「いばらの道」か?
 私が憧れたジェネラリストの話です.まだ研修医だった私は,自分の理解を超える患者さんが来院すると,「よくわからないし,嫌だなぁ」と思ったものでした.診断はおろか,検査もどうすれば良いのかも全くわからないため,その先生に相談すると,「面白い病歴ですね」と言われ,立て続けに追加で確認すべき病歴や身体所見についてアドバイスされました.
 その臨床能力の高さよりも,「よくわからない=面白い」と言われたことに驚きました.当時の救急外来は,研修医だけで回していると言っても過言ではない病院も多数あり,“泣きそうになりながら必死に患者を診る”,というのが主流だったかもしれません.そのような状況で,好きで歩み始めた医学の道を,「いばらの道」といつの間にか勘違いしていた自分に気づきました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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