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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻12号

2015年12月発行

文献概要

特集 外来で「複数の疾患」をもつ患者を診る─マルチモビディティの時代のプライマリ・ケア

ONE MORE GM

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所属機関:

ページ範囲:P.1135 - P.1136

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Q1 併存疾患を有する糖尿病患者の血糖コントロールの目標を教えてください.
A1 米国糖尿病学会の『Standards of Medical Care in Diabetes-2015』では,血糖コントロールのアプローチ方法として「個々の患者に応じた目標設定」をすべきであり,個別化の要因として低血糖や薬物の副作用のリスク,罹病期間,寿命,併存疾患,既存の血管合併症,リソースとサポート体制を挙げている.低血糖や副作用のリスクが高いほど,罹病期間が長いほど,寿命が短いほど,併存疾患や血管合併症が重篤であるほど,サポート体制が限られているほど,血糖コントロールは緩やかに行うべきである.すなわち,併存疾患が多く,厳重なコントロールが難しい場合は,HbA1cの目標としては「8%未満」程度が妥当と考えられる.

参考文献

Wagnar LA, et al:Patient safety issues in CKD;core curriculum 2015. Am J Kidney Dis 66(1):159-169, 2015. <CKD患者を安全に治療するためにはどうすべきか,簡潔にまとめてある>
1)日本リウマチ学会MTX診療ガイドライン策定小委員会(編):関節リウマチ治療におけるメトトレキサート(MTX)診療ガイドライン 2011年版.羊土社,2011.
2)Koike R, et al:Tacrolimus-induced pulmonary injury in rheumatoid arthritis patients. Pulm Pharmacol Ther 24(4): 401-406, 2011.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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