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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 総合医のためのスポーツ医学ベーシックス 【総論】

プライマリ・ケアで見逃しやすいスポーツ傷害,専門家への紹介のタイミング

著者: 平野篤12

所属機関: 1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター 2水戸協同病院整形外科

ページ範囲:P.110 - P.112

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Case
患者:10代男性.
スポーツ歴:少年団に入ってサッカーを週2回行っている.
現病歴:1カ月前から右膝痛があり,親が,足を引きずってサッカーをしているので気になり,近医整形外科を受診した.そこで右膝のX線撮影を行ったが,特に異常なく成長痛だと診断された.その後,痛みは増悪しないため経過をみていたが,昨日,サッカーの試合後に痛みが増悪し,歩行困難となり救急外来を受診した.
身体所見:右膝近位外側に腫脹圧痛があり,膝関節屈曲が困難.
X線所見:右大腿骨遠位に病的骨折を認め,同部位外側に骨膜反応を認める.
診断:右大腿骨遠位骨幹端に発生した骨肉腫,肺転移を認めた.

参考文献

1)帖佐悦男:見過ごされやすいスポーツ外傷・障害.日整会誌 83 : 487-495, 2009. <臨床の現場で経験するスポーツ傷害に関して総論的に鑑別診断も含め述べられている>
2)仲地聡,他:見逃されやすい骨折.整形・災害外科 44:1296-1298, 1995. <研修病院である沖縄県立中部病院の救急センターを受診した患者を対象として見逃された骨折を調査した>

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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