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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 総合医のためのスポーツ医学ベーシックス 【プライマリ・ケアで遭遇するcommonなスポーツ傷害】

下肢

著者: 万本健生12

所属機関: 1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター 2水戸協同病院整形外科

ページ範囲:P.118 - P.122

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骨盤・股関節周囲のスポーツ外傷
Case 1
体育のリレー中に生じた左股関節痛
患者:15歳男性.
現症歴:体育の授業中に,リレーで全速力で走った時に左股関節痛が出現,近医を受診し単純X線上骨折はなく,肉離れと診断されたが,痛みが改善しないため受診.左上前腸骨棘に圧痛を認め,股関節伸展で同部の痛みが増強した.単純X線で骨盤正面および斜位像を撮影し,左上前腸骨棘の裂離骨折と診断した.
留意点:骨端線閉鎖前の成長期にはスポーツ外傷として裂離骨折が発生する頻度は高く,特に骨片が小さな場合には見逃されることが多いので注意が必要である.

参考文献

1)山本惠太郎,他:骨盤・股関節・大腿部における初期診断のピットフォール.臨床スポーツ医学 30 (1) : 35-43, 2013. <豊富な画像とともに骨盤・股関節・大腿骨のスポーツ傷害について解説>
2)水田博志:小児・思春期膝痛の身体診察.宗田大(編):整形外科臨床パサージュ─膝の痛みクリニカルプラクティス.pp30-39, 中山書店,2010. <実際の臨床に即した診断と治療法について解説>
3)山本祐司,他:スポーツに伴う膝・大腿部の痛み.菊地臣一(編):運動器の痛みプライマリケア─膝・大腿部の痛み.pp78-83, 南江堂,2012. <運動器の痛みに対するプライマリ・ケアの立場から膝の痛みに対して解説>
4)松本秀男:膝関節における初期診断のピットフォール.臨床スポーツ医学 30(1) : 45-49, 2013. <膝関節のスポーツ外傷・障害の初期診断とピットフォールに関して解説>
5)熊井司:足のスポーツ傷害に対する超音波診断.整形・災害外科 57(1): 57-63, 2014. <足部のスポーツ傷害を解剖学と超音波診断を交えながら解説>

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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