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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 総合医のためのスポーツ医学ベーシックス 【プライマリ・ケアで遭遇するcommonなスポーツ傷害】

筋肉痛・肉離れ

著者: 奥脇透1

所属機関: 1国立スポーツ科学センターメディカルセンター整形外科

ページ範囲:P.128 - P.131

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Case
サッカーの試合中に肉離れを起こした1例
患者:22歳男性,サッカー選手.
現病歴:試合中,ボールをドリブルしながら切り返した際に,左大腿後面に“ブチッ”とした強い痛みを感じ,プレー継続困難で退場した.翌日受診した際には,左坐骨部よりやや遠位部を中心に自発痛があり,圧痛が強く,ストレッチ不能であった.当日撮像したMRIにて左の大腿二頭筋長頭の近位部に,典型的なⅡ型の腱膜損傷を認めた(図1).その後,段階的なリハビリテーションを経て,2週後から軽度のストレッチが可能となり,4週でランニングメニューを再開し,6週後には試合復帰をはたした.

参考文献

1)奥脇透:筋肉損傷.臨床スポーツ医学編集委員会(編):競技スポーツ帯同時に役立つ外傷初期治療ガイド.臨床スポーツ 27(臨時増刊号): 102-108,2010. <特に筋打撲傷と肉離れの病態と初期治療について解説している>
2)奥脇透:トップアスリートにおける肉離れの実態.日本臨床スポーツ医学会誌 17 : 497-505,2009. <JISSにおける診療を通じてトップアスリートの肉離れを紹介している>
3)奥脇透:肉離れの治療(保存).肉離れのすべて.MB Orthop 23 : 51-58, 2010. <肉離れの3つの病態を紹介し,その診断と治療について解説している>
4)奥脇透,他:肉離れに関する最新の指針.指導者のためのスポーツジャーナル 280 : 31-34, 2009. <スポーツ現場における肉離れの診断と治療について解説している>
5)久野譜也,他:運動誘発性筋損傷と遅発性筋痛.整・災外 42 : 627-638, 1999. <筋肉痛の代表である遅発性筋痛について解説している>

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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