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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 総合医のためのスポーツ医学ベーシックス 【総合医が知っておきたいスポーツ医学の知識】

小児とスポーツ

著者: 松田諭1

所属機関: 1北海道家庭医療学センター栄町ファミリークリニック

ページ範囲:P.148 - P.151

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Case
運動によりOsgood-Schlatter(オスグッド・シュラッター)病を起こした一例
患者:13歳男児.
現病歴:中学に入学後,サッカー部に入部.入部後は人一倍ランニングを行い,自主練習を行っていたが,2カ月ほど前から運動時に限定し右膝が痛くなってきたとのことで外来受診.受診時,脛骨粗面に限局する圧痛と膨隆を認め,単純X線写真にて骨化核の分離がみられたためOsgood-Schlatter病と診断.まだ中学1年生ということもあり,大会は近かったが,相談のうえスポーツ活動の制限と局所の冷却を行ったところ3週間経過した頃から痛みは改善.その後,ストレッチ指導を行いながら徐々に活動範囲を拡大した.

参考文献

1)日本体育協会指導者育成専門委員会 スポーツドクター部会:スポーツ医学研修ハンドブック基本科目.文光堂,2004.
2)山下敏彦(編):こどものスポーツ障害診療ハンドブック.中外医学社,2013.
3)日本臨床スポーツ医学会・学術委員会小児科部会(編):知っていてほしい子どものスポーツ医学的知識.日本臨床スポーツ医学会誌 13 : 252-259, 2005.
4)智原江美:幼児期の発育発達からみた運動遊びの考え方.京都光華女子大学短期大学部研究紀要,2011.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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