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みるトレ
Case 84
著者: 岩崎靖1
所属機関: 1愛知医科大学加齢医科学研究所
ページ範囲:P.163 - P.164
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患者:52歳,男性.
既往歴:特記すべき既往症や治療中の疾患はない.
現病歴:10日前に下痢と微熱,感冒症状を自覚したが,数日で自然軽快していた.昨日の午後から両手のしびれ感,今朝から四肢の脱力感が出現したため神経内科を受診し入院となった.
神経学的所見:意識は清明であった.四肢の腱反射は消失していたが,病的反射は認めなかった.入院後,呼吸筋麻痺が出現したため挿管,人工呼吸器管理となった.四肢の筋力低下も急速に進行し,弛緩性四肢麻痺を呈した(図1).
患者:52歳,男性.
既往歴:特記すべき既往症や治療中の疾患はない.
現病歴:10日前に下痢と微熱,感冒症状を自覚したが,数日で自然軽快していた.昨日の午後から両手のしびれ感,今朝から四肢の脱力感が出現したため神経内科を受診し入院となった.
神経学的所見:意識は清明であった.四肢の腱反射は消失していたが,病的反射は認めなかった.入院後,呼吸筋麻痺が出現したため挿管,人工呼吸器管理となった.四肢の筋力低下も急速に進行し,弛緩性四肢麻痺を呈した(図1).
参考文献
1)「ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン」作成委員会(編),日本神経学会(監修):ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン2013.南江堂,2013.
2)楠進:Guillain-Barré症候群と慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー.日本内科学会雑誌102 : 1965-1970, 2013.
3)Sejvar JJ, et al : Population incidence of Guillain-Barré syndrome:a systematic review and meta-analysis. Neuroepidemiology 36 : 123-133, 2011.
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