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特集 神経難病ケアのコペルニクス的転回 【診断アプローチの進歩】
神経難病ケアにおける遺伝学的アプローチの導入—家系図作成から始める
著者: 小澤哲夫1 会田泉2
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構新潟病院内科,遺伝外来 2独立行政法人国立病院機構新潟病院神経内科
ページ範囲:P.219 - P.221
文献購入ページに移動成人期に発症した進行性ミオクローヌスてんかんの1例
患者:60歳,男性.
家族歴:両親はまたいとこ.すでに死亡した父方の叔母1名と叔父1名に同様の症状あり.
経過:45歳頃,階段昇降のしにくさで発症.48歳で頸部・体幹・上肢の振戦,50歳頃から断綴性構音障害,四肢の失調,すくみ足が出現.症状は進行性であり易怒性も伴うようになった.56歳時に当院に入院.動作性ミオクローヌスが顕著で,歩行は要介助.57歳時に歩行不可能となり,60歳時に肺炎で死亡.全経過15年.経過中明らかなてんかん発作は認めず.病理解剖で小脳皮質,歯状核,赤核,淡蒼球,視床下核などの系統変性の他,大脳皮質と小脳皮質に褐色顆粒の沈着を認めた.
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