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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻3号

2015年03月発行

文献概要

特集 神経難病ケアのコペルニクス的転回 【症状コントロールの進歩】

神経難病リハビリテーションの進歩

著者: 髙橋修1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構新潟病院・リハビリテーション科

ページ範囲:P.242 - P.245

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「こどもとおとなのためのリハビリテーション」のキー・コンセプトの共有
 神経難病リハビリテーションの基本は,人の一生を捉えた生涯発達支援である.重篤な障害,進行性の難病と共に生きる患者・家族を,症状緩和の視点だけでなく,どんなに症状が進行しても発達物語として支援する.
 子どもは成長するが,高齢者は老化するだけであるという“老化物語”では,高齢者が障害や病気を克服することは困難である.たとえ加齢による変化であっても,人はある意味では絶え間なく成長発達していると考える「生涯発達支援モデル」に切り替える.そして,日常生活動作の調整支援(G1)や随意運動支援プログラム(G2)をリハビリテーションに組み合わせることで,あらゆる疾患・障害,年齢層に対して,一貫した支援が容易となる.

参考文献

1)中島孝:脳,脊髄,神経・筋疾患に対するHALの医療応用の基本戦略─医師主導治験の経験から.Clin Eval 42(1) : 31-38, 2014.
2)中島孝:ロボットスーツ“HAL-HN01(医療用HAL)”医学のあゆみ.249(5) : 491-492, 2014.
3)中島孝:ロボットスーツHALによる歩行改善効果の可能性.日本医事新報 4691 : 48-49, 2014.
4)中島孝,遠藤寿子,池田哲彦:12.ロボットスーツHAL. Journal of Rehabilitation 22(8) : 792-797, 2013.
5)日本神経学会,「筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライン」作成委員会:筋委縮性側索硬化症診療ガイドライン 2013.南江堂,2013.
6)日本ALS協会(編):新ALSケアブック第2版.川島書店,2013.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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