文献詳細
文献概要
特集 関節が痛いんです!─コモンからレアものまでの診断と治療 【関節痛で疑うコモンな疾患】
関節リウマチ
著者: 高杉浩司1
所属機関: 1中部ろうさい病院内科
ページ範囲:P.348 - P.351
文献購入ページに移動Case
患者:44歳,女性.
現病歴:4カ月前から,右膝や両手首の痛みが出現した.湿布を貼っていたが症状は改善せず,徐々に痛い関節が増えていった.朝のこわばりが1時間以上続いていた.近医で処方されたセレコキシブ(セレコックスⓇ)を1日200mg内服したが,関節症状が改善しないため当院を受診した.
家族歴:叔父・叔母が関節リウマチ.喫煙は1日40本×17年間.
身体所見:両肘関節,両手関節,両示指から小指のMP関節・PIP関節,両膝関節,両足関節に発赤,腫脹,熱感,圧痛,可動域制限を認める(図1).
検査所見:抗CCP抗体177.1μ/ml,リウマチ因子(rheumatoid factor : RF)111IU/ml,CRP 4.95mg/dl,赤血球沈降速度62mm/1時間.単純X線写真では骨びらんや変形はみられなかった.
診断・経過:関節リウマチと診断し,メトトレキサート6mg/週,プレドニゾロン20mg隔日投与にて治療を開始した.
患者:44歳,女性.
現病歴:4カ月前から,右膝や両手首の痛みが出現した.湿布を貼っていたが症状は改善せず,徐々に痛い関節が増えていった.朝のこわばりが1時間以上続いていた.近医で処方されたセレコキシブ(セレコックスⓇ)を1日200mg内服したが,関節症状が改善しないため当院を受診した.
家族歴:叔父・叔母が関節リウマチ.喫煙は1日40本×17年間.
身体所見:両肘関節,両手関節,両示指から小指のMP関節・PIP関節,両膝関節,両足関節に発赤,腫脹,熱感,圧痛,可動域制限を認める(図1).
検査所見:抗CCP抗体177.1μ/ml,リウマチ因子(rheumatoid factor : RF)111IU/ml,CRP 4.95mg/dl,赤血球沈降速度62mm/1時間.単純X線写真では骨びらんや変形はみられなかった.
診断・経過:関節リウマチと診断し,メトトレキサート6mg/週,プレドニゾロン20mg隔日投与にて治療を開始した.
参考文献
1)Aggarwal R, et al : Anti-citrullinated peptide antibody assays and their role in the diagnosis of rheumatoid arthritis. Arthritis Rheum 61 : 1472-1483, 2009.
2)Saag KG, et al : American College of Rheumatology 2008 recommendations for the use of nonbiologic and biologic disease-modifying antirheumatic drugs in rheumatoid arthritis. Arthritis Rheum 59(6) : 762-784, 2008.
3)Smolem JS, et al : Treating rheumatoid arthritis to target : recommendations of an international task force. Ann Rheum Dis 69 : 631-637, 2010.
4)岸本暢将,他(編著):関節リウマチの診かた,考え方.中外医学社,2011.
5)日本リウマチ学会ホームページ http://www.ryumachi-jp.com/info/news120115.html
掲載誌情報