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文献概要
特集 関節が痛いんです!─コモンからレアものまでの診断と治療 【関節痛で疑うコモンな疾患】
リウマチ性多発筋痛症(PMR)/RS3PE
著者: 平島修1
所属機関: 1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター
ページ範囲:P.352 - P.354
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患者:85歳,男性.
主訴:痛くて動けない,両手足がむくむ.
現病歴:普段は畑仕事など活発に行う.7日前起床時より急に両肩・背中・腰の痛みで動きづらくなり,畑に行けず自宅で過ごすようになった.同時期より両手,両足のむくみが出現した.食欲・活気も徐々になくなり,心配した家族に連れられ来院した.発熱は認めなかった.両肩から腰部にかけての動作時の痛みのため,臥位からの起居動作は不良で,両手挙上困難(図1a),両肩関節包の圧痛を認めた.また,両側手関節・足関節以下末梢の浮腫を認めた.
検査結果と経過:CRP 3.0mg/dl,ESR 82mm/1時間以外には異常所見は認めなかった.PMR/RS3PEと診断し,プレドニゾロン15mg/日を開始した.1週間後,患者は笑顔で再診し,ともにバンザイできた(図1b).
患者:85歳,男性.
主訴:痛くて動けない,両手足がむくむ.
現病歴:普段は畑仕事など活発に行う.7日前起床時より急に両肩・背中・腰の痛みで動きづらくなり,畑に行けず自宅で過ごすようになった.同時期より両手,両足のむくみが出現した.食欲・活気も徐々になくなり,心配した家族に連れられ来院した.発熱は認めなかった.両肩から腰部にかけての動作時の痛みのため,臥位からの起居動作は不良で,両手挙上困難(図1a),両肩関節包の圧痛を認めた.また,両側手関節・足関節以下末梢の浮腫を認めた.
検査結果と経過:CRP 3.0mg/dl,ESR 82mm/1時間以外には異常所見は認めなかった.PMR/RS3PEと診断し,プレドニゾロン15mg/日を開始した.1週間後,患者は笑顔で再診し,ともにバンザイできた(図1b).
参考文献
1)Cantini F, et al : Remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting oedema(RS3PE) syndrome : a prospective follow up and magnetic resonance imaging study. Ann Rheum Dis 58(4) : 230-236, 1999.
2)Salvarani C, et al : Clinical features of polymyalgia rheumatica and giant cell arteritis. Nat Rev Rheumatol 8(9) : 509-521, 2012.
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