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特集 関節が痛いんです!─コモンからレアものまでの診断と治療 【関節痛で疑う比較的レアな疾患】
アミロイドーシス・サルコイドーシス
著者: 横川雅敏1 國島広之1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学総合診療内科
ページ範囲:P.366 - P.367
文献購入ページに移動患者:64歳,男性.
主訴:多関節痛.
現病歴:高血圧症,脂質異常のため近医通院中の患者.約半年前より両肩・手の関節痛あり,近医よりリウマチ疑いとして紹介された.肩・手・膝関節に腫脹と圧痛,他動痛を伴う対称性多関節炎を認めた.起床時にこわばる感じもあり,30分程度で軽快するという.熱はない.
検査・診断:WBC 7,500/μl,CRP 1.2mg/dl,ESR 22mm/時,RF陰性,抗CCP抗体 陰性,抗核抗体<40倍.尿中Bence-Jones蛋白陽性.関節X線写真では有意所見を認めなかった.右膝関節滑膜,十二指腸よりランダム生検を施行したところ,アミロイド蛋白の沈着を認め,多発性骨髄腫および多発性骨髄腫関連アミロイドーシスに伴う関節症との診断に至った.
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