icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻4号

2015年04月発行

文献概要

特集 関節が痛いんです!─コモンからレアものまでの診断と治療 【関節痛で疑う比較的レアな疾患】

肥大性骨関節症(肺性など)

著者: 根本隆章1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学総合診療内科

ページ範囲:P.370 - P.371

文献購入ページに移動
Case
患者:67歳,男性.
主訴:両足関節腫脹・疼痛.
現病歴:2箱/日×45年の喫煙歴があり,55歳時より糖尿病の治療を受けていた.2カ月前より両足関節の腫脹と疼痛を自覚し,半年間で5kgの体重減少も認めた.関節リウマチが疑われ紹介受診.胸部理学所見に異常なし.両側足関節に腫脹,疼痛あり,ばち指を認めた.
検査結果と経過:胸部単純X線写真にて右肺門部に約3cmの腫瘤影を指摘され,精査入院となった.足関節単純X線写真で,脛骨骨端部の骨膜新生像が認められた.肺腺癌の診断で外科的治療が施行された.手術後,速やかに両足関節の腫脹,疼痛,単純X線所見は改善した.抗CCP抗体は陰性であった.

参考文献

1)Hypertrophic Osteoarthropathy. eMedicine.http://www.emedicine.com/radio/topic357.htm.アクセス日2014/10/24.
2)岸本暢将,他:リウマチ・膠原病診療マニュアル.pp41,羊土社,2009.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?