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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻5号

2015年05月発行

文献概要

特集 咳を聴きとり,咳を止める 【咳へのアプローチ:問診と身体所見を極めよう】

どう問診していくか?

著者: 喜舎場朝雄1

所属機関: 1沖縄県立中部病院呼吸器内科

ページ範囲:P.439 - P.442

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Case
患者:46歳,男性.
家族歴:特になし.
職業:建築業.
現病歴:日頃から湿性咳嗽があるが,2週間程前から乾性咳嗽になり,普段よりも咳嗽の回数が多くなってきた.5日程前から徐々に倦怠感と食欲の低下があった.これらの症状が改善せず救急室受診.
経過:バイタルサインで微熱があり,呼吸不全はなかった.身体所見では腋窩の軽度の乾燥があり,呼吸音は正常であった.胸部単純X線写真では左上肺野に空洞性病変があった.2日連続で喀痰を提出し,2回目の喀痰でガフキー3号の結果が得られ,肺結核を考え,専門病院に転院になった.

参考文献

1)日本呼吸器学会(編):咳嗽に関するガイドライン第2版.メディカルレビュー社,2012.
2)Chung KF, et al : Prevalence, pathogenesis,and causes of chronic cough. Lancet 371 : 1364-1374, 2008.
3)石田直,他:細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別について.日呼吸会誌 40(12) : 929-935, 2002.
4)Charlie S Wang, et al : Does this dyspneic patient in the emergency department have congestive heart failure? JAMA 294 : 1944-1956, 2005.
5)伊藤功朗,他:Chlamydia pneumoniae肺炎,オウム病,マイコプラズマ肺炎の臨床的比較.日呼吸会誌 39(3) : 172-177, 2001.
6)Eduardo C Oliveira, et al : Influenza Pneumonia ; a Descriptive Study. CHEST 119 : 1717-1723, 2001.
7)高柳昇,他:横紋筋融解症を合併した市中肺炎.日呼吸会誌 43(12) : 731-735, 2005.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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