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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻5号

2015年05月発行

特集 咳を聴きとり,咳を止める

ONE MORE GM

ページ範囲:P.479 - P.480

文献概要

Q1 咳喘息と感染後咳嗽を鑑別する病歴,検査のポイントを教えてください.
A1 咳喘息はしばしば上気道炎を契機に発症あるいは悪化するので,遷延性(8週)以内の咳では感染後咳嗽との鑑別が問題となる.感染後咳嗽は徐々にでも自然に改善し最終的には消失することが病歴のポイントである.一方,毎年同じ季節に咳が出たり咳が悪化する明らかな季節性や,夜間〜早朝の悪化は,咳喘息に特徴的で,夜間眠れないような咳が続いていればまず咳喘息を疑う.スパイロメトリーが施行可能なら,末梢気道閉塞を反映するフローボリューム曲線で下降脚が下に凸になる所見や,喀痰好酸球増多や呼気中NO濃度高値さらには末梢血好酸球増多も,好酸球性炎症を間接的に反映する指標として咳喘息の補助診断に有用な場合がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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