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総合診療病棟
入院患者における「不穏」を考える—精神科医からのメッセージ
著者: 加藤温12
所属機関: 1国立国際医療研究センター病院 総合診療科 2国立国際医療研究センター病院 精神科
ページ範囲:P.511 - P.513
文献購入ページに移動「不穏」という用語は,科を問わず日常診療においてよく使われる.入院時の指示出しの一環として,不穏時指示を出すことも少なくないであろう.しかしこの「不穏」,その定義を改めて問われると,答えに窮する方が多いのではないだろうか.精神科においても明確な定義があるわけではない.文字通り「穏やかではない」くらいの意味でしかないのであるが,ここにはさまざまな原因や病態が含まれている.
看護師から「患者が不穏です」と報告を受けた場合,どのような視点が必要になるであろうか.もちろん患者やスタッフの安全確保が第一ではあるが,決して焦ることなく状況を確認し,その原因がどこにあるかという観点が重要である.決して不穏時薬を投与して終わりにしてはいけない.原因を考えることでその後の対応も違ってくる.
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