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Editorial
「医者の老後」
著者: 藤沼康樹1
所属機関: 1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
ページ範囲:P.517 - P.517
文献購入ページに移動 いわゆる「2025年問題」は,本当に“問題”だけなのだろうか?
認知症の患者数が増える,介護が必要な高齢者数が増える,死亡者数が現在より年間で40万人増えるとか,危機感をあおるような言葉が羅列されている.しかし僕は,前提として,高齢社会は人類史における進歩のひとつであり,喜ばしい事態であると捉えたいと思う.しかし,実感として寿命が延長しているのであるが,ポジティブに「高齢社会」を捉え,そのなかで高齢者の生き方をどう構想するかについての議論は少ないように思う.
認知症の患者数が増える,介護が必要な高齢者数が増える,死亡者数が現在より年間で40万人増えるとか,危機感をあおるような言葉が羅列されている.しかし僕は,前提として,高齢社会は人類史における進歩のひとつであり,喜ばしい事態であると捉えたいと思う.しかし,実感として寿命が延長しているのであるが,ポジティブに「高齢社会」を捉え,そのなかで高齢者の生き方をどう構想するかについての議論は少ないように思う.
参考文献
ちきりん:未来の働き方を考えよう──人生は二回,生きられる.文藝春秋,2013.
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