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特集 高齢者救急の落とし穴─紹介する時,される時 【症状別ピットフォール─atypical presentationを中心に】
頭痛—重篤疾患に起因する二次性頭痛を見逃さないで
著者: 北川泉1 川田純也2
所属機関: 1湘南鎌倉総合病院 総合内科 2湘南鎌倉総合病院 神経内科
ページ範囲:P.538 - P.540
文献購入ページに移動巨細胞性動脈炎(GCA)による頭痛とリウマチ性多発筋痛症による筋肉痛をきたした1例
患者:83歳,男性.
主訴:持続する両側性頭痛.
現病歴:来院の3カ月ほど前より,持続する両側性の頭痛あり.嘔気なし.1〜2週間前より増強したため,他院を受診し,頭部CT,頭部MRIを施行され,特に異常はなかった.筋緊張性頭痛として鎮痛薬処方となり,内服するも改善せず,当科紹介となった.
硬いものを噛み続けると顎が疲れることを再度の病歴聴取で確認した.また,もともと頭痛もちではないとのこと.理学所見は,意識レベル・会話ともに正常.脳神経系・運動系・感覚系に異常なし.深部反射正常範囲でBabinski徴候なし.左側頭部と項部,上肢帯・下肢帯筋の近位筋に圧痛あり.
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