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特集 高齢者救急の落とし穴─紹介する時,される時 【救急現場のコミュニケーション】
在宅・施設ケアとの連携—軽症でも帰すだけではいけない虚弱高齢者
著者: 佐々木隆徳1
所属機関: 1みちのく総合診療医学センター 坂総合病院 救急科
ページ範囲:P.560 - P.563
文献購入ページに移動軽症でも見逃してはならない虚弱高齢者
救急外来(ER)は,地域の患者がヘルスケアシステムの入口として集中する部門であるが,高齢者人口の増加に伴い「高齢者救急」の数も増えている.救急車で搬送される高齢者は2001年までは全体の4割未満であったが,2010年以降は5割を超え,以降も増え続けている1).今後の人口動態を考慮すると,この傾向はしばらく続くことが予想されるため,医療機関には高齢者救急に適応したシステムが求められる.
救急外来(ER)は,地域の患者がヘルスケアシステムの入口として集中する部門であるが,高齢者人口の増加に伴い「高齢者救急」の数も増えている.救急車で搬送される高齢者は2001年までは全体の4割未満であったが,2010年以降は5割を超え,以降も増え続けている1).今後の人口動態を考慮すると,この傾向はしばらく続くことが予想されるため,医療機関には高齢者救急に適応したシステムが求められる.
参考文献
1)総務省消防庁:平成25年版救急・救助の現況,2013.http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h25/2512/251218_1houdou/01_houdoushiryou.pdf(2015年1月22日現在)
2)Covinsky KE, et al : Hospitalization-associated disability : “She was probably able to ambulate, but I'm not sure”. JAMA 306(16): 1782-1793, 2011.
3)American College of Emergency Physicians, et al : Geriatric emergency department guidelines. Ann Emerg Med 63(5): 7-25, 2014.
4)Ellis G, et al : Comprehensive geriatric assessment for older adults admitted to hospital. Cochrane Database of Syst Rev 7 : CD0062112011.
5)Society of hospital medicine : Risk assessment-8p project boost implementation toolkit, 2014. http://www.hospitalmedicine.org/Web/Quality_Innovation/Implementation_Toolkits/Project_BOOST/Web/Quality_Innovation/Implementation_Toolkit/Boost/BOOST_Intervention/Tools/Risk_Assessment.aspx(2015年1月22日現在)
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