文献詳細
文献概要
特集 ここを知りたい!頭部外傷初期対応・慢性期ケア 【頭部外傷の慢性期ケアに必要な知識】
びまん性軸索損傷
著者: 渡邉修1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.656 - P.659
文献購入ページに移動Case
びまん性軸索損傷により高次脳機能障害が残存した1例
患者:30歳,男性,会社員.家族は妻と2人の子ども.既往歴なし.
現病歴:出勤途中,自動車運転中にトラックと衝突.車外に5m飛ばされ昏睡状態となり,近医に搬送.搬送時の意識は,JCS(Japan Coma Scale)で300であった.頭部CTで,頭蓋内に病変は確認されず,びまん性軸索損傷と診断され,1週間の低体温療法を受けた.受傷後2週間で覚醒しリハビリテーションを受けた.2カ月が経過し,日常生活動作(ADL)が自立して自宅退院.
受傷後6カ月が経過し,本人は復職を希望しているが,ややふらつきが残り,昨日のことを覚えていない,1日の計画が立てられない,家族に怒鳴るなど感情面のコントロールができない,などの症状がある.
びまん性軸索損傷により高次脳機能障害が残存した1例
患者:30歳,男性,会社員.家族は妻と2人の子ども.既往歴なし.
現病歴:出勤途中,自動車運転中にトラックと衝突.車外に5m飛ばされ昏睡状態となり,近医に搬送.搬送時の意識は,JCS(Japan Coma Scale)で300であった.頭部CTで,頭蓋内に病変は確認されず,びまん性軸索損傷と診断され,1週間の低体温療法を受けた.受傷後2週間で覚醒しリハビリテーションを受けた.2カ月が経過し,日常生活動作(ADL)が自立して自宅退院.
受傷後6カ月が経過し,本人は復職を希望しているが,ややふらつきが残り,昨日のことを覚えていない,1日の計画が立てられない,家族に怒鳴るなど感情面のコントロールができない,などの症状がある.
参考文献
1)渡邉 修:びまん性軸索損傷.神経内科 77(6) : 631-637, 2012. <びまん性軸索損傷の病態,病理,障害像,リハビリテーションについて詳述されている>
掲載誌情報