文献詳細
文献概要
GM Library 私の読んだ本
中山 明子・西村 真紀(編)『お母さんを診よう—プライマリ・ケアのためのエビデンスと経験に基づいた女性診療』
著者: 松村理司1
所属機関: 1医療法人社団洛和会
ページ範囲:P.799 - P.799
文献購入ページに移動 家庭医が産婦人科医と協力して,「お母さんをどう診るか」について,この方面に不慣れなプライマリ・ケア医用に書きあげられた書物である.「内診台などがないセッティングで,プライマリ・ケア医がどう女性を支えていくかという視点」ということが,本書の「はじめに」に記されている.
私は,医師生活40年余のうち,最近の30年間を病院総合医として暮らしてきたので,プライマリ・ケア医や家庭医にはかなりの親近感を覚える.ところが,今回書評のために本書を通読したところ,新しい知識や事実を教えられることがあまりに多く,読み終わって付箋を数えると65カ所にも及んでいた.「女性をみたら妊娠を疑え」は,病院内診断推論の鍵の1つだと,研修医に口を酸っぱくして語っていたが,プライマリ・ケアの場での実践は,たしかに一層の広がりが必要である(67頁,岡田唯男先生).
私は,医師生活40年余のうち,最近の30年間を病院総合医として暮らしてきたので,プライマリ・ケア医や家庭医にはかなりの親近感を覚える.ところが,今回書評のために本書を通読したところ,新しい知識や事実を教えられることがあまりに多く,読み終わって付箋を数えると65カ所にも及んでいた.「女性をみたら妊娠を疑え」は,病院内診断推論の鍵の1つだと,研修医に口を酸っぱくして語っていたが,プライマリ・ケアの場での実践は,たしかに一層の広がりが必要である(67頁,岡田唯男先生).
掲載誌情報