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文献詳細

雑誌文献

総合診療25巻9号

2015年09月発行

文献概要

みるトレ

Case 92

著者: 忽那賢志1

所属機関: 1国立国際医療研究センター感染症内科・国際感染症センター

ページ範囲:P.865 - P.866

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Case 92
患者:30代,男性.ソロモン諸島出身.
主訴:発熱,全身倦怠感.
現病歴:10年前から日本に居住している.約1カ月前から3週間ソロモン諸島に帰国し,実家に滞在していた.ソロモン諸島から日本に帰国後3日目から39℃の発熱,鼻汁,咳嗽,結膜充血が出現した.翌日には眼脂・羞明が著明となり,倦怠感が増強してきたため近医を受診し,精査加療目的のため当院に紹介となった.
既往歴:特記事項なし.
予防接種歴:不明(接種記録なし).
sick contact:帰省時に発熱している親戚がいたという.
ROS(+):発熱,鼻汁,咳嗽,全身倦怠感,眼脂,羞明.
ROS(-):下痢,嘔気・嘔吐,腹痛,排尿時痛,腰痛.
身体所見:血圧122/74mmHg,脈拍数102回/分,体温39.4℃,呼吸数16回/分.
眼球結膜の充血と眼脂(図1),頰粘膜の臼歯対面に白色の小斑点を認める(図2).
呼吸音異常なし.四肢に明らかな皮疹を認めない.

参考文献

1)Kutsuna S, et al : Rubella rash. N Engl J Med 369(6): 558, 2013.
2)Gerald L, et al : Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 7ed. pp2229-2236, Churchill Livingstone, Philadelphia, 2010.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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