総合診療25巻9号

2015年09月発行

血液内科学が得意科目になるシリーズ・18

ヘモグロビン，いくつまで下がったら輸血する？

著者： 萩原將太郎¹²³

所属機関： ¹国立国際医療研究センター血液内科診療科 ²国立国際医療研究センター輸血室 ³国立国際医療研究センター細胞調整管理室

ページ範囲：P.876 - P.878

　誰しも，輸血が必要な患者さんを受け持ったことがあると思います．その際に，どのタイミングで輸血を行ったらよいか，悩んだことはありませんか？　血液製剤の使用指針に大まかな目安は書いてありますが，実際の患者さんは千差万別です．指針のとおりにはいかないことも少なくありません．いや〜，難しいですね．

参考文献

1）日本赤十字社血液事業本部：「輸血療法の実施に関する指針」（改定版）及び「血液製剤の使用指針」（改定版），2009．

2）稲葉頌一，他：ヘモグロビンの酸素運搬能．新版 日本輸血細胞治療学会認定医制度指定カリキュラム．日本輸血細胞治療学会，2012.